ただ歩いてゆく旅

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2010年 11月 14日

弥栄鶴の酒蔵

【これまで歩いた総距離数】2,257km
【現在地】京丹後市弥栄(12km)⇒網野町(11km)⇒夕日ヶ浦(12km)
⇒兵庫県城崎温泉(21km)⇒豊岡市丸山川のほとり(14km)









間人(たいざ)から内陸に入って弥栄へ向かう。
「酒鮮の宿まるやす」で紹介してもらった竹野酒造の杜氏、佳樹さんの酒蔵に
おじゃまさせてもらうことになったのだ。

まるやすで会ったときに、佳樹さんに頂いた「祭蔵舞(まつりくらぶ)」という酒は
テントの中でフミさんと味わった。
私はあまり酒を飲まないのだけど、それでもこの酒は美味いとわかる。
あの若さでこんな酒を造るのか。
酒っていったいどんな風に造るんだろう?
杜氏って普段はどんな酒を飲むんだろう?
酒蔵って私も入っていいんだろうか?
もう酒蔵に興味津々だ。

今回は酒蔵の二階に泊めて頂き、酒を造る様子も見ることができた。
こんな貴重な経験はなかなかできないだろう。









一歩入ると、まずその寒さに驚く。
美味しい酒を造るのには欠かせない要素のようだ。
道具や天井の梁、壁、窓、古くから大切に使われ続けたものには独特の存在感がある
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弥栄鶴(やさかつる)というお酒を造っている酒蔵の杜氏、佳樹さん。
水の温度や米の状態などつねに慎重に確認する。
一度の差でも味が全く変わってしまう繊細な仕事だ。
水はもちろん地下水
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米が炊き上がって、蔵全体が焚きたてご飯の香りに包まれる
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フミさんも、ちょっとだけ手伝わせてもらった。
カチンコチンのフミさん(注)スーパーマリオではありません
二度しっかり手を洗って消毒してから焚いた米を急いで運ぶ
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こぼさないように・・・・
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焚いた米を、厚い扉のむろの中で均等にならす。
このむろは31度くらいあって、米をならしていると汗が吹き出てくる
手早く慎重に
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正確に温度を測りながら仰いで冷ます。
測っているのは杜氏の弟さん。
こんな頼もしい息子達が竹野酒造の酒を造っていて
お母さんも頼もしいだろうな
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この奥の扉がむろ
ここで美味い酒のもと、麹(こうじ)が眠っているのだ
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蔵で働く人も家族もここで食べる。
テーブルにはいつも沢山の美味しい酒がさりげなく置いてあって
日本酒好きのフミさんにはうらやましい環境だ。
「だって酒蔵の酒がまずかったら問題でしょう」と佳樹さん。
私達もカニや刺身そして美味い酒を頂いてしまった。
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蔵の二階に泊めてもらう
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杜氏の佳樹さんと、お父さん
ここに来てから知ったのだけど、祭蔵舞(まつりくらぶ)はインターナショナルサケ・チャレンジ
生 山廃の部でゴールドメダルを受賞した酒だった。
どうりで美味いわけだ(私の舌もなかなかだなあ・・・ふふっ)
ほかにも昨年佳樹さんが杜氏になってから造った「亀の尾蔵舞(かめのおくらぶ)」
が今年の全国酒類コンクールの純米酒部門で1位になり杜氏に対する期待は
高まる一方だろう。
26歳という若さで全てをまかされる責任と重圧は大きいと思う。
けど佳樹さんは今、酒造りという仕事に集中し夢中になっているように見えた。
こういう若者が日本全国にたくさんいるなら、やっぱり日本も捨てたもんじゃないぞと
そんなことを思ったりした。
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by ayumiaruki | 2010-11-14 14:00


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