ただ歩いてゆく旅

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2013年 07月 10日

ビーチがしんどい時もある

【これまで歩いた総距離数】 4457㎞

【現在地】 鹿児島県 与論島 茶花海岸

【旅の行程】
与論島 茶花海岸←(2㎞)←ウドノスビーチ←(6㎞)←皆田海岸









南の島の誰もいない美しいビーチ、空はどこまでも青く、遠くには入道雲。
こんな夢みたいな生活でも、一ヶ月近くもビーチで過ごすとさすがにちょっとした問題もある。
こんなこと言ったら、世の中の人に「ダラダラビーチに居てて、なめたこと言ってんじゃねーよ」
って言われてもまあ仕方ない。
でも実際いいことづくしってワケでもないんだな。






【風】
一日中強い風に当たって、さらにその中で食事を作るのはちょっとした我慢大会だ。
袋を開ければ中のものが、ぶはああっと顔に舞ってかかるし、お湯を注げば、ええっ!そこ?って
場所に飛んでゆく。
鍋を開けたらフタが一瞬で飛んでゆき、慌ててフタを取りに走ってる間に鍋の中には砂、虫、草
あらゆるものが入っている。
で、そのあらゆるものを一つづつ取り出してる間にまた何かが飛んでゆく。
結局どんなに頑張っても何かが飛んで、それを取りにいってまた次の問題が発生するのだ。




【日差し】
何度も書いたけど、南の島の日差しはとんでもない。
日陰のない場所にテントを張ると、朝7時から夕方6時まで日陰を求めて逃げ惑うことになる。
臭いトイレやフナムシだらけの岩の陰でも、日陰だったら一等地だ。





【日焼け】
朝起きた瞬間からテントには強い日差しが差し込んでる。
長袖、長ズボンが一番なんだろうけど、手洗い洗濯のことを考えると、それは選択肢に入らない。
顔以外なら、ほどほどの日光に耐えられる日焼けベースを作るのが一番かな?
美容に劣悪環境なのは間違いない。








【潮風】
私は雨に濡れることと、ベタベタしていることが何より苦手だ。(何で旅なんかしてるんだ!)
ベタベタの体、ベタベタのザック、ベタベタのエアマット。
持ち物全てが潮風でベタベタになる、拭いても拭いてもベタベタになる。
カートが錆びる、テントがカビる。
仕方ないのだ。それが海ってもんだ。










与論町図書館
椅子とテーブル、風なし日差しなし冷房あり。
小さな町でもちゃんとした図書館がある日本という国はなかなか凄いと思う。
テント泊でも本が借りられる与論町の図書館はさらに素晴らしい。

日本中の図書館には本当に救われた。
大げさじゃなく、椅子に座って静かに本を読める一日があることでそれからの一ヶ月また外で頑張ろう
って気持ちになれるのだ。
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ウドノスビーチの海の家
夕暮れに着いてしまって、海の家の敷地内にテントを張らせてもらった。
なんていうかちょっとワイルドな海の家だった。
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翌朝はひと泳ぎしてから次のビーチへ移動することにした。
町の中心から近いビーチだからあまり期待していなかったんだけど、綺麗な海だった。
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泳いでいたら黒い物体がのっそりと浮き上がってくるのが見えた。海亀だ!
潜ってみると、こちらを気にするでもなくゆったり自分のペースで(当たりまえか)泳いでる。
我を忘れ必死に泳ぎ着いて行った。

これ、これがいけないんだな。
こういうことに遭遇しちゃうと、風が強いだ日差しがなんだっていうのが一気に吹っ飛んでしまう。
やっぱり旅はいいなあ→またしんどい日々になる。
この繰り返しなのだ。
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by ayumiaruki | 2013-07-10 16:52


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