ただ歩いてゆく旅

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2017年 05月 17日

Escalate エスカランテ

【これまで歩いた総距離数】 6,258km
【現在地】カナダ バンクーバー島 ビクトリア
【旅の行程】アメリカ ユタ州 ブライスキャニオン→エスカランテ





ブライスキャニオン最後の朝は雨。しばらく止むのを待ってみたけど、諦めてテント撤収。もうこれでカナダに向けての寒さ特訓は充分過ぎるくらい経験した。
シャトルバスに乗ってナショナルパークから出る。雨から雪に変わったけど私は、満足だーーーー!と叫びたい気分。
ジェネラルストアに寄ったら、もう昼食の時間だ。
トイレ隣のベンチで、マネージャーらしき人の視線を意識しながらささっと昼食。
この感じは日本の旅と変わらない。

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やっぱりパン食。この薄っぺらいパンは、長持ちしそうで買ってみたけど、味はいまいち、硬くて酸っぱい。店には時々、ケチャップの他にサルサ、タコスソース、オニオンソース、ハチミツまで置いてあって、レジでもらって良い?と聞くと、もちろんよと笑顔。
このちょっとのソースがこんな時や、サンドイッチで役立つ。
キャンプ中にコーヒーを作ってミルクのボトルに入れておいたり、ゆで卵を作っておくのも大事。
こういうどうでもいいことばかり書いてるから、後半、本当に書きたい事を書く時間が無くなるんだな。反省

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これから向かうのは、ソルトレイクシティ。しかーし、仲良くなったウィルが、エスカランテという町にクライミングしに行くと言う。
エスカランテ、エスカランテ、、、、なんと素敵な響きだろう。乾いた空気に長閑かな街並み、きっと大きな岩山に真っ赤な太陽が沈んで、、、。

私達もエスカランテに行く!!
早速ウィルの車に乗って一緒に向かう。彼はブライスキャニオンの受付をしていて、以前はヨセミテ国立公園でも働いていた。自然をこよなく愛する彼は車もゆっくり、日本人以上に気遣いしてくれる優しい人だ。
私のアメリカ人のイメージは、人から聞いた話しや、映画やニュースだけのもので、実際偏見だらけだったのかも。

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エスカランテまで89㎞、約4時間の道のりで信号機は一つも無く、果てしない荒野と岩山が続く。
岩山は定規で引いたような線が横に走っていたり、何かの模様を付けたようにも見える。色は赤や白、黄色だったり、灰色だったり微妙な色合いの変化が見ていて飽きない。まるでどこかの惑星にでも来たようだ。
エスカランテの町に近づいて初めて牧草の中にポツリと家が現れる。
私は車の窓に顔を貼り付けて「huge...huge...」(広い、、、広い、、、)とつぶやくばかりだ。

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わざわざエスカランテのビジターセンターで「何か僕が出来ることがあるはずだ」と一緒に降りて分かりやすい地図を探したり、キャンプ場を聞いてくれたり。最後にグロッサリーショップを探して降ろしてくれたウィル。心遣いがとても伝わってくる。私達はここアメリカで、本当に良い人達に巡り会えてる。アメリカの印象がとても良いのは出会った人達の影響が大きい。

温かみのあるビジターセンターの建物。

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ビジターセンターから歩いて直ぐの場所に町がある。町といってもブライスキャニオンから続いている道がメインストリートの、想像以上に小さく素朴な町だ。
遠くに雪化粧した山々が見える。

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まさしくイメージしていた『エスカランテ』だ!

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ビジターセンターの話しでは、この通り沿いに2つのキャンプ場があるらしい。どっちにするか考えるまでもなく、一目見て決定したキャンプ場兼、ロッジ兼、カフェバー兼、アウトドアショップの『アウトフィッターズ』

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キャンプ場の雰囲気で滞在中の居心地が大きく変わる。ここは必要なものだけが揃えてある、なかなかニクいキャンプ場だ。
Wi-Fi、温かいシャワー、テントからの景色と、ワイン!!ワインは今までなかなか手に入らなかったから、2人ともすっかりご機嫌だ。
テン場が気にいると、すぐに昼寝するふみさん。という事は2泊はするな。

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グロッサリーの店も、燃料のヒートを買うガソリンスタンドも歩いてすぐ、しかも安い!素晴らしいエスカランテ。
こんな場所で食べると、何を食べても美味しいけど、今日はサンドイッチにターキーのハムが入ってるし、テーブルには赤ワインまで!
私はちょっとしか飲めないけど。

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何が嬉しいって、時間を気にしないでシャワーを浴びれるのが嬉しい。一度スタートしたら8分止まらないシャワーともお別れだ。寒かったし思わず「はぁ〜〜〜あ」と声を出したら、隣のシャワーから「ナイスシャワーよね?」と声をかけられ、「year it's warm」(ウン、アッタカイ)と、アホみたいな返事でも、大きな声でハッキリと言う度胸というか、開き直り?ができた。
左側がシャワーけんトイレ。

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シャワー後のオレンジジュースが死ぬほど美味しかったなぁ。身体がビタミンを求めていたのかも。旅をしてると時々、何かに体が反応して尋常じゃない美味しさを感じる事があるからびっくりする。
今までキャンプで、クリームなんかぬったことがないのに、ミッチのアドバイスもあって2人ともせっせと塗っていたのに手はすぐにひび割れるし、体から粉が出てきて、スパッツは粉まみれ。
最初は洗濯機の脱水が足りなくて洗剤が残っているとばかり思っていた。
さすがに粉の写真は出せないなあ。

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テントの撤収をしてくれる、ふみさんの指先は朝晩まめにクリームを塗り込んでも割れてしまった。こんなちょっとの傷でも、冷たい水や外の作業が多いキャンプ生活では、かなり不便になる。踵ももうすぐ割れそうだ。

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ビジターセンターでもらった地図では、この町の付近にも無数のトレイルコースがって、町から歩いて行けるコースもある。何せあのブライスキャニオンの後だから盛り上がらないかも知れないけど、ちょっと行ってみよう。
先ずはブライスキャニオンの方向へ。どうってことない景色だけど、私にとってはパーフェクト。ウィルに会っていなかったら、絶対に来ることはなかった町だ。
この先には人工湖があって、この辺りの町や牧草の水を確保しているようだ。こまめに水をまかないと、牧草は直ぐに枯れるのか、大きな水撒きの機械をよく見かける

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今度は町の反対側へ向かう。町の人も親切でやっぱりフレンドリー、男性はカウボーイ風に私には見えるけど、アメリカでは普通なのかな?ここは町中心部あたり。

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お墓もそうだし、この隣にある高校のグラウンドもこんな風景だ。

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今まで町のメインストリートしか歩いてないし、方角も右か左のみ。ここで初めて違う方角へ進む。トレイルはあの山の向こうへ続いている。
朝は天気が良かったのに風が強くなってきた。

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真っ直ぐな道なのに迷ってしまって、やっとトレイルヘッドに到着、名前や住所を記入する。注意書には、アブ、サソリ、蛇、ガラガラ蛇、毒草に注意!川の淵に入ると、そこは時々監獄のプールになっていて2度と出られない。飛び越えたり、ジャンプしたりしないようにという注意書があった。
熊はいないみたい。
ブライスキャニオンではトレッキング前にレンジャーの人から、熊に会わないように音を立てること、会ってしまったら体を大きく見せること、ここの熊はそんなに悪くないけどもし、襲ってきたら諦めずに、ストックや、木の枝、石、水ボトル何でも使って戦え!と教えられたっけ。実際それで命拾いしている人がたくさんいるそうだ。

それにしても、この感じ想像していたエスカランテそのままだ。

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トレイルは山だけじゃなく、私有地を通ることもある。ここの入口も大きな農場の一角のようだ。
雲行きが急に怪しくなり始めた。

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気温も急激に下がる。と思ったらいきなりの吹雪!嘘でしょ?!これが日本では経験したことの無い怖さ。
岩影で昼ご飯を食べつつ、吹雪の様子をみる。体が完全に冷え切った、もう帰るか、、、。

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ほとんど帰る気だったけど、少しだけ晴れ間が見えた。せっかくだしもう少しだけ歩こう。

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あれれ、何だかんだ面白くなってきた。

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それからはもう、止まらない。
何度も川を渡って、岩と岩の間を進んで行くと、岩幅が見る見る狭くなって、垂直の壁のように高くなってゆく。こんな地形で一番怖いのは鉄砲水だ。でも無性に進みたくてたまらなくなるトレイルだ。こんな無名のトレイルがこんなに面白いなんて。

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壁のようにそそり立つ岩。


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さらに、もうこれ以上はないくらい最高のテント場まであった。写真じゃなかなか伝わらないけど、それぞれが独立した、垂直の岩壁に囲まれて、直ぐ横に川があって、ちょうど落ち着く広さの平らな場所。
誰かがキャンプした後があって、それを見ているだけでも浮き浮きしてくる。
ここはナショナルパークではないから焚き火が出来る。

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日本でもよく焚き火はしたけど、火の付きが良すぎて怖いくらいだ。ここはそれほど山火事の心配が無さそうだからいいけど、ナショナルパーク内が焚き火禁止なのも理解出来る。
やっぱり焚き火なんだよなあ。

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これくらいの火でちょうど良い。

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全く期待していなかったのに、大大満足で帰って来た。きっとアメリカ、いや世界中にこういう無名だけど素晴らしいトレイルが無数にあるんだろうなぁ。
帰りに、アメリカに来てからずっと気になっていた、いわゆるアイスクリーム屋さんで、ピーナッツバターチョコレートアイスを買ってみた。
うま〜い!何だ、甘すぎかと思ったら全然だ。

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キャンプ場に帰ったら、買い物してすぐに夕食の準備。日が暮れるのは7時半だけど、とにかく風が強くて寒い。
火を使う料理は諦めて、またサンド。
でも、他のキャンパーが大きなガスコンロを貸してくれたりして、すごく助かった。
野菜は洗ってカットしたものが安いから助かる。

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何だかんだで、4泊したエスカランテのキャンプ場。長く居ると仲良くなる人も増えて情報交換出来るのも嬉しい。
ドイツ人のステファンは、自転車でフロリダからカリフォルニアへ向かう途中だ。その後メキシコから南米へ向かう。
彼もほとんど野宿でアメリカを旅している。野宿場所はシェリフに聞いたり、消防署に泊めてもらったり、公園はやっぱり地元の人にあらかじめ了解をもらってからだそう。
アジアやオーストラリアも自転車で旅しているステファンだけど荷物の重さと、時間には、そんなにシリアスじゃないみたい。私達派?ネットが繋がるからドイツのお母さんによく連絡していた。
ふみさんの旅に、とても興味を持っていたな。

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居心地の良かった『アウトフィッターズ』も最後。朝は寒いし、せっかくだからコーヒーくらい飲んでから出発するか。
テントを撤収してから、カフェに行ってみた。
暖かくて居心地良いなあ。

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朝食の慌ただしさが終わったときのようで、店の人がこそっと、クッキーをサービスしてくれた。
コーヒーとクッキー最高の朝だ!!
写真を撮ったりしてたら、これも最後の一切れだからとブラウニーまでくれた。
ウィルに会ってなかったら、来ることのなかったエスカランテ最高だ、ありがとうウィル!

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by ayumiaruki | 2017-05-17 07:25 | 旅日記 | Comments(4)
Commented by sirouto at 2017-05-17 10:07 x
楽しそうな、良い記事。
元気でね。良い人にめぐりあえるのは,
貴方たちの人柄が良くて、運も良いのだね。
良い運を持っているのは最高に良いこと。
Commented by tennen at 2017-05-18 08:02 x
う~~~ん ィィ感じ!! 一日一日が素敵だねぇ。。

あゆみさんの言葉聞いてると、、 

日常から逃げ出したくなる。。

とっいっても・・・

今ある、、あゆみさんを借りて疑似体験していくなかで、、

今ある幸せを優先するには どちらが幸せなんだろって。

(否定しているんじゃないからねぇ 妄想中)

家族の成長は別として

今あるものにこだわると進歩することが少ない・・

言い方悪いけど 既存の人との時間というのは

本当に?? 必要なのかと思う自分がいる。

ただ逃げいゆく旅からはじまる旅もありでいいはず。。

とっぉ 現実逃避ではなく気持ちの整理の時間だぁ。。

よくわかんないことつぶやいてゴメン。。

ある意味ココロの軌跡としてここに残させてほしい。

あゆみさんが出会っている人・物・自然・あらゆる感情は

ここ日本から客観視してみて 一言、、

ありきたりな自由ではなく

    " 素 ,, (す)

 unadorned  なのかもしれない。

何から逃げたいのかわからない・・

わかろうとしない・・・

いゃぁ わからないふりをしている世の中は

人間の  "  巣 ゛ なのだぁ。

旅をしていないオレ!!

あわれと思ってくれぇ~~~~。

は置いといて、、

気を緩めないとは思うけど 俗にいう

終わりよければ・・・  とかぁあるじゃん

だから、。  細心で旅を"" と現実感もまぜてとぉ。 








Commented by ayumiaruki at 2017-05-18 11:04
sirouto さん
多分、運を持ってるのはフミさんですね。日本の旅でもだけど、本当にいい人達に巡り会えてます。アメリカでというのが。来てみないと分からないものですね。
Commented by ayumiaruki at 2017-05-18 11:14
tennen さん
いい日もあれば、最低過ぎる日もある旅です。分かりやすい最低は(やっちまったーー系)書くけど、ややこしい最低はブログに書かないから、、、。
にしても、旅は無責任なものだと思う事もありますよ、自分たちの事だけしてればいいみたいな。
とにかく寝る場所、次は飯、以上!!(笑)基本これしか考えてない。いいんですかねぇ。


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