ただ歩いてゆく旅

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2018年 11月 03日

憧れのヨーロッパ

【カナダを歩いた距離】 4,081km
【カルガリーから歩いた距離】 2,454km
【これまで歩いた総距離数】  6,258km
私のカナダの距離は上記からマイナス 268km

On the Trek across Canada on foot Stage2

Calgary 👣👣 Thunder Bay (到着済)


【Distance in Canada】 4,081㎞
【Total distance 】 6,258㎞

【Next year We are going to 】
Next year We are going to St John's Canada

【We are now in】
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今現在は日本!帰った途端に更新が途切れてしまいそうなんだけど、続けるぞ~。



トーマスさんの家を出て、カナダを出国する日が来た。
来年の春にまた戻って来て続きを歩くことになっているし、なんだかんだ長いこと居るカナダだから、この国はもう旅先じゃなく「また帰って来るよ~カナダ」という感じ。
しかし今シーズンも濃い旅になったなあ、落ち着いたら総まとめ記事も書きたい。




写真は、出発前のマクドナルド店内。
フライトまで時間があったから、マクドナルドでブログの更新をしていたら、店のマネージャーと仲良くなって、彼が「これ食べない?」とポケットから出したお菓子をくれたり(店で食べていいんかいっ?!)私達の動画を見て盛り上がったり(10分もあるんですが。。。)インドからカナダに移住してまだ1年程の彼と、なんともカナダな時間を過ごした。

彼はこの店のマネージャーになってからまだ2週間しかたっていないのに、大丈夫なのかとこっちが心配になる。
時々店のスタッフから「おーい!」と声がかかると「ちょっと仕事してくるよっ」てウィンクして去ってゆく。
荷物の多い私達に広くてコンセントのある席を案内してくれたり、他のスタッフもホントに歩いてるの?と話を聞きにきたり、楽しそうに働いてる店の雰囲気がすぐにわかる。

こういう時間、日本に帰るとなくなるだろうな、マクドナルドのマネジャーが、お客さんと10分も動画観て笑ってたら、SNSで書き込まれて大クレームになるに違いない。

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カナダを出国して、これから向かうのはスペインのバルセロナ。

去年日本を出発してから、キューバ、アメリカのグランドキャニオン、南米各地も旅して回った。
これでヨーロッパまで行っちゃったら、私が「死ぬまでに一度は行きたい」と願っていた場所すべて行ったことになる。
大満足だ、ほんと大満足の旅です。

トロントの空港ではプライオリティパスを使って、ラウンジで過ごしたんだけど、食べ物が充実していてあっという間に3時間がたっていた。
ラウンジと言ってもピンキリだし、時間が合わないと入れないこともある。
私達は楽天のゴールドカードに年会費1万円払い、プライオリティパスを使っているけど、1万円の価値があるかどうかは微妙なところ。
でも私達の場合は食べるし、安い航空券で乗換が多く、待ち時間も長いから、1万円の元はしっかり取っている。

散々食べて、食後のコーヒータイム。

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バルセロナ行きのチケットは、カナダからの飛行機代が安いという理由だけで買ってあったもの。
本当は、モロッコとタイにも行ってから日本へ帰る予定だったけど、来シーズンもカナダを歩くことだし、バルセロナの後はまっすぐ日本へ帰って資金を稼ぐことにした。

ポルトガル経由の飛行機でバルセロナに着いたのは夜。
今回のバルセロナは3泊だけ。宿は街に近い場所で、キッチンの使えるAir bnbを探して泊まることにした。

ヨーロッパは物価が高いと思って、カナダから持参したおにぎりや、マフィン、シリアルで簡単に食事を済ませる。
バルセロナでは外せない料理があるから、それまで節約だ。
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時差と移動の疲れで、バルセロナの初日は昼過ぎまで寝てしまった。今回は4日間しかいないのに、寝てる訳にはいかない。
地下鉄に乗って街に出てみることにした。
バルセロナは地下鉄が沢山あって、とても便利。
駅までは歩いて5分、その間にこんな立派なサッカー場があって、プロの選手がプレーしているのかと思ったら
中学生くらいの子供だった。
家族は、競技場のテーブルでワインを飲みながら子供のプレーを観戦してる。さすがスペイン。
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強盗や銃などの犯罪は少ないけれど、スリや置き引きが多いらしい。
特に地下鉄内の被害が圧倒的に多いみたいで、最小限の荷物で出かけることにした。
友人からも、実際にバルセロナでスリの被害に遭ったし、地下鉄でスられている日本人を見たらから気を付けてと
連絡があった。
数回乗ったけど、本当に怪しい若者が寄って来て、フミさんの横にピタリとくっついて来た、ガン見して移動しても
着いてくるから、あまりにもあからさまで逆に違うかと思ったほど。
彼は、同じ駅で乗り換えてまたUターンしたから間違いないだろう。地下鉄での目線は、ずっとカバンだけを追いかけていた。
地下鉄内は日本語で「荷物に気を付けて」というアナウンスもあったし、友人からの連絡がなかったらあそこまで注意して
いなかった。

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最初に行ったのは、サグラダファミリア。私が一生に一度は訪れたいと思っていた場所。
フミさんは25年前にヨーロッパを歩いたときに見ているけれど、私が見たい見たいと言っていたからバルセロナを選んでくれた。マチュピチュも南米も、今回はフミさんの行った場所ばかりなのに付き合ってくれて、優しいなあ~フミさん。

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まず驚いたのは、地下鉄を降りたらすぐ真上にドドドーーーーーんと、サグラダファミリアが現れること。
心の準備も整ってないままに、おおーーーーーきたかーーーー!!と驚くとともに圧倒される。
私達は中には入らなかったけど、入口からすでに行列になっていた。サグラダファミリアは、今やスペインで一番観光客が訪れる
場所になったそうだ。
建築がスタートして100年以上経っているから、黒くなった古い箇所と新しいく建築した箇所の違いがハッキリ分かる。
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着工から100年以上経ってもまだ建築途中のサグラダファミリアは、ガウディの頭の中にだけその全貌があって
頼れるのはスケッチ一枚と言われている。
ガウディ亡き後、弟子たちが作った、たくさんの資料もスペイン内戦で失われ、常に手探り状態で、新しく作りながらも、完成した建築物の補修もしなければならず、完成まで300年以上かかると言われてきた。
それが!!近年、サグラダファミリア2023年完成の発表がされて、死ぬまで完成は見れないと思っていた人たちも
逆に工事中のサグラダファミリアは今しか見れないという状況になってきた。

理由は二つ。
手探りだった建築方法も、IT技術や3Dの発達で急速に工事時間を短縮出来るようになったこと。コンピューターのなかった時代は、模造実験も模型を作るところから始めなければならなかった。

もう一つは資金が潤沢になったこと。
サグラダファミリアは教会なので、今までの工事は人々の寄付金でまかなわれていたそうだ。
それが今では、スペインでダントツ一位の観光客数を誇り、資金が潤沢になったこと。

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しつこくサグラダファミリアの写真。
ぐるりと回りを歩けるのだけど、見る角度や場所で違って見えるのと、やっぱりその圧倒的な存在感というかそびえ立つ
佇まいが圧巻だった。完成したらまた見たい。ここならまた来たいと思った。

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サグラダファミリアから少し歩いても、そこだけ別世界のようにしっかりと存在感があり、なおかつ街の雰囲気とも
溶けあっている。

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周りは居たって普通で、お土産屋さんやカフェ、マクドナルドがあった。
お土産屋さんにあった完成予定像。
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もう少しちゃんとした完成予定像が見たい人は、こちら。2026年完成予定の動画
これを見たら、一度サグラダファミリアを見た人も、完成した時にまた行きたくなるはず。
しかも2026年はガウディの生誕100年の年でもある。













バルセロナは、サグラダファミリア以外にも、ガウディの建築物をいくつか歩いて見れるのが良い。
ガウディがリフォームした、パドリョ邸。奇抜なデザインばかりに目が行くけれど、外観を飾る破砕タイルやガラスは
地元会社の廃棄物を使っていて、実は建物内の換気や使いやすさなども考え抜かれた設計なんだそう。

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地中海をイメージして設計された、カサミラ。元々は集合住宅で、今でも4世帯が住んでいる。
ここの屋上が素晴らしくて昼間にもう一度行きたかった場所。
一回がカフェになっていて、中も見れる。
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じっくり見ると、細かいところも美しい。彼の頭の中は一体どんなだったんだろうって思う。
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カサミラからそのまま歩いて、ランブラス通りに出た。夜でも歩ける雰囲気なのが良い。

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午後からサグラダファミリアを見て、歩いて街中にあるガウディの建築物を見て回っても、
まだ夜7時くらいで
この時間になってやっと食べ物の店が開く。
スペインでは夕食時間が遅くて、夜の10時~11時くらいから食べ始めるのが一般的。こんな遅い時間でも子供も一緒に食べているのが驚いた。皆さんかなり夜型のようだ。
朝は甘いものを少し食べて、昼はフルコースでゆっくり。それからシエスタ(昼寝)して、夕方職場に向かい、夜の9時ころまで仕事をするそうだ。
街中のオフィスでは、シエスタの時間3~4時間を利用して、スポーツジムに行ったり、習い事をする人もいる。

食べ物や街並み、美味しいワイン、アルゼンチンに似ているなあと思うんだけど、考えたらスペイン人が
南米に渡って、故郷と同じような街を造ったのがアルゼンチンだから当たり前か。

アルゼンチンはそれに、タンゴと陽気でフレンドリーで情熱的な国民性も相まって、私は本当に大好きな国だ。

小腹が空いたから地元で人気のカフェに寄ってみた。
ここはホットチョコレートが美味しいらしくて、開店してすぐに賑わってる。
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チュロスとホットチョコレートは実はスペインの昔からの定番朝食。

手前の泡のが、ホットチョコレートにホイップをトッピングした人気の飲み物。

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翌日はフミさんが楽しみにしていた、バルへ行ってみる。
バルは昼からでも気軽に、一品料理とワインやビールが飲める、スペイン風居酒屋。

下調べしてあった、バル通りといわれる、通りへ行ってみた。
ここはリーズナブルなバルが何件も軒を連ねている。

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ここはつまみが、一皿1ユーロか、1.5ユーロの2種類だけで、自分で見て選べるし、爪楊枝で値段も分かるから
簡単なシステム。

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これで二人で800円くらいかな?つまみの下にはバゲットがあるからお腹もそこそこ満たされるし、味も良かった。

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通りにあった水道の跡かな?
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トイレを借りたくて、カテドラルにも行ってみた。
スペインも公衆トイレはあまりなくて、あっても有料が多い。
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ほんとトイレに入りたかっただけで、カテドラル内は期待していなかったんだけど、ここも素晴らしかった。
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やっぱり歴史が違う。

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このカテドラルでは裁判をしていたようだ。裁判後、焼かれたり針付けにされる女性を描いた絵が、歴史と重圧とを物語る。
女性ばかりだったから魔女裁判だろうか。。。

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教会内のエレベーターで屋上に出れる。
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こうして街を眺めると、ああヨーロッパに来たんだなあと思う。
このカテドラルは入場料700円で、見ごたえがあった。
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昨日のホットチョコレートがどうしても飲みたくて、また行くことにした。
さっき屋上まで行ったカテドラルが見える。
バルセロナの街中はどこを歩いても、まるで中世のヨーロッパのようだ。
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今回はホイップなしで、チョコレート感を味わう。
ドリンクというより溶けた濃厚チョコ。地元の人はこれに砂糖を入れて、チュロスを付けて朝食に食べる。
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小腹も満たされたから、次は街をぬけて地中海へ。歩いても行けるし地下鉄も何本かある。
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豪華クルーズが何隻も。
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さすが地中海、こんなクルーズ船見るの初めて。ここでパーティーとかするんだろうなあ。
ここまでくると全然うらやましくないね。
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そしてここからがメインイベント、この為に今日は地中海まで来たのだし、この為に外食せずにカナダから持参した
シリアルを食べていたのだ。
本場でイカスミのパエリア。濃厚、濃厚そして濃厚。
この後、お替りしました。
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そんなこんなで、もうスペイン最後の朝になった。早いなあ。。。。
今回は絶対行きたかったところだけで終わってしまう。最後に行きたかったのもやっぱりガウディが設計したグエル公園。
ここは、長い間彼のパトロンであり、かれの芸術の理解者だったグエル伯爵が、彼に依頼して作った都市開発プロジェクトで、当時工業化が進んでいたバルセロナの街に反して、自然と調和し芸術に包まれた暮らしを伯爵とガウディが提案したのだった。けれど二人の考え方は、この時代にはあまりにも急進すぎて理解されず、当初は60戸の田園住宅街として作れらたけど、作ってみたらガウディとグエル伯爵の2戸しか売れなかった。
グエル伯爵も亡くなり、工事の資金もなくなり計画は中止したけれど、市の公園として寄付されたのがこのグエル公園。

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薄暗い写真ばかりなのは、早朝の開園前だと無料で入れると聞いて半信半疑で行ったら本当に無料だったから。
行ったときはまだ日の出前だったけど、ここも素晴らしかった。
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公園からさらに丘の上まで歩くと、街が見渡せる場所がある。
朝もやの中にサグラダファミリアがしっかりと見えていた。

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一度宿に帰ってから、バルセロナの空港へ向かう。
電車の中で演奏していた三人組のおじさんは、陽気なリズムと楽しそうなセッションが良くて、残っていた小銭を全部と
地下鉄の回数券の残りを渡した。

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バルセロナの空港に到着。
ここでもプライオリティパスでラウンジを利用して、おなか一杯食べた。バルセロナのラウンジの食事とワイン、生ハム
ケーキ、ヨーグルトまでもがいちいち美味しくて、やっぱりプライオリティパスのもんだよね~と再認識。
中でもワインは15種類くらいのが無造作に置いてあって、ホントいちいち美味しいから参った参った。
たいした飲めないくせに、生ハムとワインとチーズのローテーションが止まらず、すっかりいい気分。

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ほろ酔いのご機嫌モードで、トランジットのロシア空港に着いた。ここでは20時間も潰さなければならない。
しかし我々には強い味方のプライオリティパスがある!!


ある???
あるよね?

イヤ!ないーーーーーーーーー!!バルセロナのラウンジに忘れて来た?

と思ってよーーく探したら、私のは後で見つかった。ちゃんとパスポートに挟んでた。
しかしフミさんのパスは見つからず、私の同行者として入ることになった。
最後の最後まで相変わらずだ。

飛行機の中で良く寝れず、私はこのまま行くと帰国前に風邪をひく自信100%だったんで、ロシア空港の仮眠室を使ったけど、結構良い値段だった。
フミさんは頑張ってベンチで寝た。私の贅沢には文句を言わないフミさんである。

ロシアから飛行機に乗ったらいよいよ1年半ぶりの日本だ。
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# by ayumiaruki | 2018-11-03 13:46 | 旅日記 | Comments(1)
2018年 10月 25日

まるで『プロジェクトX』なトーマスさんの人生

【カナダを歩いた距離】                   4,081km
【カルガリーから歩いた距離】           2,454km
【これまで歩いた総距離数】            6,258km
私のカナダの距離は上記からマイナス     268km

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もう40年以上もカナダ暮らしのトーマスさんと、日本で暮らし子育てと仕事の日々だったあけみさん。
共通の趣味がきっかけで出会い、それぞれお子さんも自立している。4年前からはカナダのトーマスさん宅で、2人の人生を楽しんでいらっしゃる。

私達は、そんなトーマスさん宅に泊めてもらいながら、今は日本へ一時帰国している奥様に変わり、フミさんと2人で食事の支度に挑戦中だ。

なんとか3品以上のおかずを、決まった時間までに作ってはいるけれど、あけみさんのお料理のような優しい味付けの柔らか目の料理とはいかない。多分味付けが濃かったりしていると思う。トーマスさんの口に合っているのかどうか?感想が無いのが、ちと不安。
たまにはパンチの効いた料理をと思って、ピリ辛中華にしたら、トーマスさんは喘息で辛い料理は食べれなかった。申し訳ないことをしてしまったな。

毎日、毎食、決まった時間に食べるというのは、入院中以外初めてだ。多分体にも良いんだろうな。
そして肝心な料理の写真はと言うと、一枚も無い。

ご自宅のダイニングテーブルや床のお値段を聞いてビビった私達は、作る時も皿洗いも、超!超慎重になり、なおかつ時間通りに作るというのが慣れてないので、写真どころじゃ無かった。
あけみさんは、1人で手際よくこなしていたから凄いなぁ。



滞在中は、トーマスさんから色々なお話を伺った。
トーマスさんは多才で、知識も豊富な人だ。
家はいつも静かで、夕方にはトーマスさんの奏でるピアノのメロディーが聞こえてくる。

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地下には、ちょっとやそっとの素人には買えないような、お茶の道具もあり、トーマスさんは、お茶も、名前をもらえるほどの腕前。
英語がペラペラでお茶の腕前(腕前のいうのかどうか?)もかなりなので、自宅の一部を茶室に変えて、カナダのお客様をお茶会に招待したこともあるそうだ。


ある日は家から車で10分ほどの飛行場に連れて行ってもらった。こんなに近いけれど国際空港だ。
トーマスさんは現役のころ、アメリカのフロリダなどで仕事がある時は、ここから会社が用意した小型ジェット機で飛び立って、現地で会議をし、そのまま日帰りで帰って来たりもしたそうだ。
う〜ん世界が違う。

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トーマスさんは、カナダに来てから飛行機の免許も取ったけど、それだけではなく各パーツを注文して自宅のガレージで飛行機を組み立て、最後にこの飛行場の格納庫を借りて、飛行機を完成させた。
作っている過程でも、何度か専門機関の検査や安全チェックが必要だけど自分で作ったからと言って、安全面に問題があるわけではない。
実際にトーマスさんは、自分で組み立てた飛行機に乗って、良くここから空のドライブへ飛び立っているのだから。


ナイアガラの滝も飛行機からしか見たことがないそうだ。
う〜ん、やっぱり世界が違う。

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操縦は好きだったけれど、もう飛行機は売ってしまった。

実は、奥様のあけみさんとの出会いも飛行機で、あけみさんはある日、日本の飛行場で飛び交う飛行機を見て一目惚れしてしまった。
自分も操縦したい!とまで思うようになり、そこからトーマスさんとの出会いがあったそうだ。

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日本では5人のお子さんがいて、2人の子供を育てながら長いこと仕事尽くめの日々で、海外旅行もほとんど経験がなかったあけみさん。
けれど今は子供達も自立している。

あけみさんは、カナダに住むことを決意した。
トーマスさんとの生活、初めての海外生活、英語の学校、そしていずれは自身も飛行機の免許を取るために、なにもかもが初めてだけど、とても生き生きと頑張ってらした。




伺ったお話で1番印象に残っているのは、トーマスさんの歩んだ人生だ。
トーマスさんは大学生の頃、世界でも有名な日本の大手電気機器メーカーに研修へ行った。
研修先では、見たことも無い巨大な計算機があった。まだパソコンなど存在しない頃の話だ。
その大きさは一部屋ほどで、まだ誰も使い方が分からず、マニュアルが置いてあったそうだ。

手持ちぶたさだったトーマスさんは、そのマニュアルを手にプログラムを作ってみた。
やっているうちに面白くなり、大学の夏休みもプログラムに夢中になったそうだ。
そしてプログラムは出来上がり、当時会社で何日もかかっていた計算が数字を打ち込めばすぐに出来るようになった。
それを聞きつけた部長が、トーマスさんを気に入って「うちに来い」「はい」と大学在学中に就職が決まった。

就職してからは、研究という特別な部署に配属になった。世界各地で発表される何百ページにもなる専門分野の論文を読み、分析して、それを開発に繋げ、世界中どこも作っていない商品になるかどうか。
世界に名だたる大手電気機器会社でしか出来ない仕事だが、トーマスさんは開発に興味があって、研究職に面白みを感じなかったそうだ。
何度か上司に部署の移動をお願いしに行ったが、入社間もない若造が、面白くないから移動させてくれだなんて言う人は当然居なく、生意気な奴だと言われながらも、(能力を見込まれていたのだろう)それなら海外へ行ってみるか?と声がかかった。

地下室にあった、学生時代の教科書。

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毎年、全社員の中から選ばれた数名だけが、海外の大学で学べる制度があり(給料と学費も出る)トーマスさんはイリノイの大学へ行った。

そこでコンピュータの最先端を目にしたトーマスさん。
日本に帰ってから、希望していた開発の部署に着いたけれど、退職してカナダへ行く事を選んだ。

トーマスさんはその時すでに、2人のお嬢さんと、前の奥さんがいたけれど、日本の大手企業を退職することに、何の躊躇もなかったそうだ。

やはりその辺が凡人とは違うのだけど、トーマスさんが仕事で食べて行けないと言うことは、まずないだろう。
トーマスさんは何より2人のお嬢さんの将来を考え日本を離れる必要があると感じたそうだ。
当時日本の女性は、学力や能力があっても男性と同じようには仕事が出来なかった。
(現在トーマスさんのお嬢さんは、カナダで医者と弁護士をしている)

トーマスさんは、カナダのオタワで就職する予定だったが、当てにしていた企業の採用担当者がたまたま休暇でカリブ海に行っていた。
そこて、これは面白そうだと思い就職したのが数人の大学生が作った、アメリカ本社のソフト開発の会社。
と聞くとアップル?と思うけど時代はまさに、スティーブ・ジョブズが倉庫で会社を作っていたその頃だ。
トーマスさんが面白そうと思ったその会社は、まだ世界中どこのソフト開発会社も成功していない、小切手に手書きした数字を読み取る機というのを開発していた。
当時はカードの支払いなどなく、小切手が主流。決して間違ってはならない小切手の数字の打ち込みに、どこの銀行も大変な人出と、時間を必要としていたのだ。

トーマスさんは会社で10名ほどのチームを立ち上げ、リーダーとなって開発に取り組んだ。
数字を読み取ること自体は成功して、1つのケタは95%の精度までいったが、それが数桁になるとパーセンテージは必然的に下がる。小切手読込みに求められるのは決して間違いのない100%の精度なので、それでは成功とはいかないのだ。

トーマスさんは部下と共に、5年間この数字の読込み機械の開発に取り組んだ。

「5年間も?モチベーションは保てたんですか?」

「いや、最後にはこの開発はもう不可能だと悟ったよ」

その頃には会社も大きくなり、しびれを切らした本社からは開発のストップがかかった。トーマスさんは会社を辞め、退職金は出なかったが、会社の株を持っていたから、それをすぐに売って、ほぼその儲けで今の家を買った。
大学生が作った会社の株は、その頃にはかなり良い値になっていたそうだ。

しかし、その後アップルの株が上がり、トーマスさんがいた会社の株は一気に落ちて、結局は倒産した。

トーマスさんは、絶妙なタイミングで会社を辞めて株を売ったようだ。
気になるのは、トーマスさんが5年間取り組んでいた開発。今の技術ならチャチャっと簡単に出来るのかと思うけど、今現在も手書きの数字を100%の精度で読み込む技術は誰も開発していないそうだ。



その後も、日本大手企業がカナダ工場を立ち上げる事になり、トーマスさんが工場の設立から関わることになった。待遇は副社長クラスで、当時の給料は毎年、目玉の飛び出るほどの昇給だったそうだ。
だから日本企業のクビがない代わりに、実績がありながらも、微々たる昇給しかしないような制度や、無駄な書類のやり取り、誰も責任を取りたがらない仕事の仕方などに、不満を感じている。


トーマスさんの生活も、何でも高いものを買うのではなく、節約出来るところはかなり節約し、無駄な買い物はせずに、海外旅行などには行く。

トーマスさんは、間違いなくビジネスで成功した人だ。けれどそこには、人との繋がりを大切にし、リスクを恐れず、常識にとらわれず、アイディアと恐ろしいほどの集中力で成し遂げたものがあるからだと思った。

凡人の私達が、こんな人の話を聞けるだけでも貴重な経験だ。

あ、そう言えばトーマスさん私達の旅にはほとんど興味が無いようだったな。
トーマスさんが私達の滞在を楽しんでくれていたかどうか、少しはお役に立てたのか、実は分からない。
天才肌と言っても良いトーマスさんを理解するなんて、凡人には難しい。

私達は身分違いとも思えるような豪邸に泊めてもらい、フミさんのパスポート更新も歯医者も行けて本当に助かった。

トーマスさん、あけみさんありがとう。


ブログの内容とは関係ないけど、家の近所にあった選挙のポスター。
私は海外の、こういうところが羨ましく感じる。
モノクロ写真はずっと作家の講演会か何かのポスターだと思ってた。

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ロシアの空港で更新するはずが、驚きのWi-Fiなしで、今やっと更新。

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# by ayumiaruki | 2018-10-25 11:25 | 旅日記 | Comments(2)
2018年 10月 20日

トーマスさん宅での新たな挑戦

【カナダを歩いた距離】                   4,081km
【カルガリーから歩いた距離】           2,454km
【これまで歩いた総距離数】            6,258km
私のカナダの距離は上記からマイナス     268km

On the Trek across Canada on foot Stage2

Calgary 👣👣 Thunder Bay (到着済)


【Distance in Canada】 4,081㎞
【Total distance 】 6,258㎞

【We are going to 】
Marathon Ontario Canada

【We are now in】
Toronto Ontario Canada



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トロント市街に到着。
久しぶりの都会だ、ここは真夏だ、他の人は半袖だ!

日本領事館でフミさんのパスポート更新手続きも終わり、これからケンブリッジ(Cambridge )という町へ向かう。
実は、以前からフミさんのブログを見てくれていたトーマス(Thomas)さんという方から「良かったらパスポートが出来上がるまでの間、家に滞在しませんか?」というメッセージを頂いていて、そこで過ごさせてもらうことになっているのだ。
なんとありがたいことだ。

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ケンブリッジは、トロントからバスで2時間ほどの
場所にある。
しかし私達はパスポートの手続きに手間取り、バスに乗ろうとしたら、ラッシュアワーでバスがストップしていた。
別のバス会社のバス停まで歩いたら、夜の11時までバスはないといわれ、また最初のバス停に戻り、2台のバスを乗り継いで行くことになった。
最寄りのバス停に着いた時は、予定より大幅に遅れた夜の10時半過ぎ。

トーマスさんは夜にもかかわらず、バス停まで迎えに来てくれて、家では奥様のあけみさんが、夕食も用意してくれていた。
初日からこんなに遅れて、しかも遅い時間に尋ねてしまって迷惑をかけてしまった。
これは私達の失態だ、こうしてお世話になるんだから時間は守り迷惑はかけないようにしなければ、私達は最近お世話になってばかりで、すこしダレているかも知れない。
気をつけなければ。



トーマスさんの家はとても大きくて、庭には池とプールがある。
猫の額程の庭しかない日本人としては羨ましい限りなのだけど、この季節は落ち葉を集めただけでも30袋にもなって大変なんだそうだ。
翌日は天気が良かったから、落ち葉拾いをお手伝い。

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フミさんは池に落ちた落ち葉担当。

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トーマスさんは芝刈り。
それにしても広い、けれどここから車で5分も行けば、大型スーパーがあるし、10分も行けばモールもあり、何でも買える環境だ。

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翌日は雨だったから庭仕事はお休み。
その翌日は落ち葉が気になって庭に出てみると、初日と同じくらいの葉が落ちていてがっかり。
やっても、やっても、切りがないそうだ。これは確かに大変だ。

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この大きな袋で30袋にもなるという。

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午後からはあけみさんに、町を案内してもらった。
町は古い建物が残されていて、赤く紅葉した木々の葉が一層美しく見える。

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今まであまり見ることのなかったカトリックの教会。カナダの東側に多いそうで、教会は先端がこんな風に尖っているのが特徴だ。
タックとキョウコさんに連れて行ってもらったのは、プロテスタントの教会。

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タックと、キョウコさんと言えば!
お2人の家でお世話になっていた時の記事が、前に送ってもらったニピゴンの新聞だけじゃなく、サンダーベイの新聞にも掲載されて(しかも今度はカラー)メールで送ってくれた。
お2人お元気かなぁ、、、。

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そしてトーマスさん宅での朝食の光景。
トーマスさん宅は3度のお食事と、オヤツの時間が決まっていて、三食ともヘルシーで栄養のバランスも取れていて、そして奥様のあけみさんは、前日に出したお料理をトーマスさんには出さないように、少しの量のオカズをつくり、それも毎食3品以上のオカズを用意している。
す、す、凄い!!

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朝8時
トーマスさんと、あけみさんが一緒に暮らすようになったのは4年ほど前から。
トーマスさんはもう40年ほどカナダで暮らしている。
けれど、あけみさんは海外で暮らすのは初めてだ。何故カナダに来ることになったのか?それはまた次回。

トーマスさんは退職してからは年に数回はカリブ海や北欧など旅行していて、あけみさんと暮らすようになってからは、より一層旅行に出かけるようになり、つい先日も2人でヨーロッパ旅行から帰ってきたばかり。

トーマスさんいわく、元気に旅行する秘訣は朝食をしっかり食べることで、あけみさんはいつも必ず以下の品を用意していた。
トースト(あけみさんがバターも塗ってテーブルに並べてくれる)オレンジジュース、コーヒー、ヨーグルト、バナナと日替わりで別のフルーツ。

写真がブレてしまったけど、ただ今コーヒー待ち中。
この日は、あけみさんが焼いたシナモンパン。

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昼食12時
私達の為に、お蕎麦やウドンの和食も作ってくれたあけみさん。
トーマスさんは、あまりご飯を食べないそうで、普段は殆ど和食を食べないそうだ。

麺類のときも、サラダとお漬物など必ず何かの野菜が添えてある。

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チャーハン。

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オヤツ3時
週末は、よくケーキとパンを焼く。なぜ週末か?
企業や工業などで使わない電力があるので、平日の夜7時以降と、週末は電気代が安くなるそうだ。
それで、オーブンや洗濯機、掃除機など電気を使うのは週末なんだそう。

美味しそうに焼けたレーズンとラム酒のケーキ。

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ケーキとパンは2人で楽しそうに作っていた。
このケーキのレシピは、トーマスさんが何度も作って決まったレシピで、トーマスさんは分量を計ったりせず、毎回計量カップだけで、ささっと作るそうだ。

ラムの分量が絶妙で、大人の味美味しかった。

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パンの生地の分量と生地をまとめるところまでは、トーマスさん。

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パンの生地こねこね中。

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発酵が終わったら焼き。
ん?窓の外から誰かの目線を感じるような、、、。

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見られてる?

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気のせい?

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お前かーー!!
トーマスさん宅の広い庭には、リスの他に、鹿、アライグマ、スカンクなど色々な野生動物が来るそうだ。

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リスさんは食べれないけど、美味しいパンが焼けたよ。

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夕食6時
味付けは健康を考えて薄め、同じ野菜がかぶらないように、工夫されている。

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あけみさん凄いなぁ〜と感心している場合ではない!
実はあけみさんは、日本へ一時帰国する予定があり、その間は私達がお料理を引き継ぐのだ!!

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野菜たっぷり?
余裕だね、私達もかなりの野菜好き。

味付け?
まぁ、時々微妙なときとかあるよね。

メニュー?
普段は多めに作って、一品は次の料理でも食べている。
毎回新しい3品以上のオカズは初めての挑戦だけど、クックパッドが味方になってくれるはず。

時間?
それは問題ある。あけみさんは決まった時間の前後10分くらいでお食事を用意していたけど、この時間までという制約で作ったことはあまりない。

とても、あけみさんのようには作れないけど、何事も挑戦だ頑張ってみよう。

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続く、、、。





あけみさんと、あゆみさん、名前は一文字しか変わらないのに中身は随分、、、と思ったらポチッとね。

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# by ayumiaruki | 2018-10-20 11:30 | 旅日記 | Comments(0)
2018年 10月 19日

モヤモヤ頭でトロント到着

【カナダを歩いた距離】                   4,081km
【カルガリーから歩いた距離】           2,454km
【これまで歩いた総距離数】            6,258km
私のカナダの距離は上記からマイナス     268km

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【Distance in Canada】 4,081㎞
【Total distance 】 6,258㎞

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サンダーベイの空港から、小さなプロペラ機でトロントへ向かった。

飛行機の中では、ずっと頭がモヤモヤしていた。
やはりお2人に甘え過ぎだったんじゃないだろうか?
今日は私達を車で送って、明日のサンクスギビングデイは、またたくさん料理を作るのに疲れてしまってないだろうか?
私達には、2人の家に行く前にもっと方法があったんじゃ無いだろうかろ
でも2度目にお世話になった数日間は、さらに濃厚で、お互いに特別な時間だったとも思えるし、、、と色々考えても答えは出ない。

プロペラ機の機内

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トロントでは、まずフミさんのパスポート更新をしなければならない。
更新は1週間ほどかかるので、カナダ出国の10日前にトロント入りしたけど、この日はサンクスギビングの連休中なので、申請は明後日。
そしてサンクスギビングは、家族で過ごす家が多いと言うのに、トロントのある家族の家に泊めてもらうことになっている。
私達が初めてカナダに来た時に、カウチサーフィンで出会った、ケンジの家族の家だ。
ケンジは私達のFacebookを見て「トロントに行くなら僕の家族がホストするよ」とわざわざ連絡をくれていた。
ありがとうケンジ。
私達は色々な人にお世話になってばかりだ。

トロントの空港に到着したのは夜なのに、ケンジのお父さんのケンが空港まで迎えに来てくれて、トロント近郊の家に到着。
翌日は、ケンジのお母さんが、栗ご飯とお味噌汁を用意してくれた。
まさかの、トロントで栗ご飯!
美味しいなぁ、秋だなぁ〜〜栗ご飯なんていつぶりだろう??

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今回、バンクーバーに住むケンジは帰って来れなくて会えなかったけど、お父さんのケンがトロントのお気に入りの場所を案内してくれた。

先ずはお墓。
このお墓は、カナダ建国のずっと前、まだ先住民が馬に乗ってバッファローを追いかけていた時代に、ヨーロッパからこの地に初めて入植した人達のお墓だ。

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ケンはとてもロマンチックな人で(そう言えば、ケンジもロマンチックだ)この場所の静けさが好きだと語ってくれた。
私も何故か海外のお墓が好き、墓跡にはシェイクスピアの一節を刻んであったり、聖書の一節と船の絵が描かれているのもあった。

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夫が2,000年に亡くなったのだろう。
横には、妻の名前と誕生年だけ刻んである。
仲が良かったんだろうなぁ、18年間亡き夫に語りかけていたのかなぁ。

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と空想の世界に浸ってしまう。
ケンもそんな風に空想するのが好きなんだそう。空想好きは、私だけじゃなかったみたい。

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そこからまた車に乗って数分、トロントに面した湖のオンタリオ湖へ。
オンタリオ湖は、五大湖の中では1番小さいけど、世界では14番目の面積を持つ湖で四国ほどの大きさ。氷河で削られて形成されたそうだ。 
(今まで歩いていたスペリオル湖は北海道ほどの大きさ)

あいにくの曇り空で風が強いだったから、波が高くて、こうして見たらほとんど海のようだ。

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あれ?ホントに海じゃないよね。
日本なら湖でサーフィンなんて考えられないけど、対岸は全く見えないし、見た感じはほぼ海。

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私達は、いわゆる観光地にはあまり興味がないのだけど、ケンの連れて行ってくれた場所は、彼しか知らないとても心地よい場所で、ケンの人柄も伝わってきた。

ケンのお気に入りだった木のベンチは、誰かが焚き火して薪にしてしまったそうだ。
代わりに置いてあった椅子。

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彼はフラワーチルドレン全盛期の頃に青春時代を過ごし「僕のグルはジョンレノンだよ」と話してくれた。部屋にはもちろんジョンレノンと、『オンザロード』の作者、ジャックケルアックの大きな写真が飾ってある。

色々話した中で興味深かったのは、子供の頃は教会に通うクリスチャンだったけれど、最近新しい教会に通っているという話し。
その教会の代表の女性と長い時間話し、質問してこの教会に通うと決めたのだ。
そのには聖書もなく、賛美歌もなく、神すら存在しない。
その彼女の考え方にとても共感したケン。
色々な考え方の人に出会うのが旅だなぁとつくづく思う。

そして最近はなぜか、信仰や教会、神について考えるきっかけが多い。

赤く染まったメイプルの葉。

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家に帰ると、ケンジのお母さんがサンクスギビングの料理を準備してくれていた。
ターキーじゃなくて、ラムの足というのがまた面白い。
今回はあまり写真を出せないのだけど、奥さん(ケンジのお母さん)も、個性的でユニークで自由で独立した人で、話も面白い。
実は若いのにとても礼儀正しく、大人でロマンチックなケンジを思い出して、そうかぁ〜と妙に納得した。

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今日に限ってコンロの調子が悪く、ラム肉は途中から外のバーベキューグリルで焼くことになり、外にあるのを忘れてしまったケンが気づいたときは焼き過ぎで真っ黒だったそうなんだけど、凄く柔らかくて美味しかった。
他のお料理やデザートも美味しくて、私達はまたしても最後まで食べていた。

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翌日は信じられないことに、トロントは20度にもなった。
20度ってなに??どうなってんの?あんなに寒かったのに〜〜と天気予報を見たら、私達が歩いたテラスベイは3度、、、。
タックとキョウコさんの、ニピゴンは4度。

カナダの地図だとすこぐ近くに見えるのに、こんなにも気温が違うんだなぁ。

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残念ながらケンの写真しか出せないのだけど、オープンで個性的で、でもどこかに和の心を感じるファミリーだった。ブログには書けない面白い話を聞かせてもらったな。

駅まで送ってくれたケン。
彼の中にも私達の旅を共感してくれる部分が多々あったようで、また会おう!と約束して別れた。

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慌ただしく移動、出会いがあるなかで、頭の中もやはり慌ただしく色々な考えが巡っている。
寝る前に、お世話になった人の事、顔を思い出して、ありがとうと心の中で言ってみた。

これからカナダ最大都市、トロントの街まで行ってパスポートの申請だ。




ちょっとぉ〜歩いてないのに更新遅いんじゃないのぉ〜〜とモヤモヤしているそこのあなた!
ただ今、職探し中なのでちょっと待っててね。

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# by ayumiaruki | 2018-10-19 10:09 | 旅日記 | Comments(0)
2018年 10月 14日

タックとキョウコさんの家で再びご馳走の日々

【カナダを歩いた距離】                   4,081km
【カルガリーから歩いた距離】           2,454km
【これまで歩いた総距離数】            6,258km
私のカナダの距離は上記からマイナス     268km

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お2人の家での出来事は、料理なしに語ることは出来ない。
今回は料理メインで、タックとキョウコさんの家で過ごした日々をまとめてみようと思う。


私達が2人の家に戻って来た日の翌朝、お菓子とオレンジの香りで目覚めた。
キッチンに行くと、焼き立てのマフィンが綺麗に並んでいてお店みたい。
『オレンジとベリーのマフィン』表面はカリカリのサクサクで、一口食べるとふ〜わふわ。あまりにも美味しいからレシピ教えて〜と言ったら、みんなこのマフィンを食べたらそう言うみたいで、ちゃんとレシピを保存してあった。

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スクランブルエッグは、タックが作ってくれて美味しそうだけど、タックは気に入らなくて、もう一度作ってくれた。
私達も卵料理はフミさん担当で、納得いくまでするところが似ている。

たっぷりのフルーツとヨーグルト、オーブンで焼いたベーコンの焼き加減が絶妙で、もちろんトーストとコーヒー。
前回お2人の家では、幸せ〜って何度も叫んでたけど、今回は申し訳ないなぁ、そしてありがたい、ありがたい、と思った。

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翌日のブランチ(朝昼ご飯)もゴージャス!
数種類のフルーツ、ヨーグルト、ハッシュドポテト、オムレツ、タックと作ったあのソーセージに、黒いのはドイツのパン。
昨夜、カナダに来てから初めて黒いパンを食べたら美味しくて好きになったと話していたら、キョウコさんがスーパーで見つけたからと、買って来てくれたのだ。
このパンはトーストして溶けたチーズと相性バッチリなので、トーストはフミさん担当(担当って、トースターに入れるだけ?)

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オムレツはタックに簡単な作り方を伝授してもらって、私もやってみた。

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ある日は私とタックが風邪気味で、キョウコさんはお腹に優しくて野菜たっぷりスープの献立にしてくれた。
鶏肉で出汁をとった、和の味付けの優しいスープ。
こんにゃくとか、お芋とか、ほうれん草とか、柔らかく煮込んだ鶏肉が美味しかった。
スープに合わせて、ご飯も十穀米で健康的。

去年のサンクスギビング前も、気が緩んで風邪を引いてしまい、キャンモアのリエコさん宅にまた舞い戻り、お世話になったんだよなぁ、、、。
(同じことを繰り返している)

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キョウコさんはいつもたくさん作ってくれて、お腹いっぱいご馳走になって、大食いの私達でさえ食べきれないくらい。
それで少し残ったら冷蔵庫に入れるけど、美味しいから冷蔵庫にあるのが気になる。
私はキョウコさんの作ってくれたのを少し変身させて作ったりした。
ハッシュドポテトに、キョウコさんの作ってくれたパスタソースとチーズをかけて焼いたり。
冷蔵庫のパスタとソースを炒めたり。(変身してないか)

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キョウコさんがさらっと作ってくれた、フレンチトーストが激ウマだった。
『コツはバターにパンを泳がせる』こと。町の料理上手なイタリア系男性のアドバイスなんだそう。
料理上手な人は、こういう料理で食べた人を唸らせる。

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タックがスモークしたマスが少しあったから、十穀米で焼きおにぎりにしてみた。
冷蔵庫にあったキレイな色のビーツの漬物を見たら冒険心がうずいてしまい、アレンジしてドレッシングを作ってみたら、どギツイピンクドレッシングが出来上がった!

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皆んなで恐る恐る食べたら、見た目ほど派手でやんちゃな味じゃなくて良かった。
キョウコさんは鶏のスープに味噌を足して、さらに和風にアレンジ。

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ある日の夜は、ずっ〜といい香りが漂ってきてて、キッチンに行くとまたもやご馳走。
私は感動さえした、どどーーーんと『ポークチョップ』
この大きさ、そして厚み分かってもらえるかなぁ、、、、。
肉とソースの香りがたまらない。

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『ポークチョップ』聞いたことはあるけど、食べるのは初めて。
この厚みでも柔らかく、ソースの甘みとニンニクの風味、ちょっと焦げたところがまた美味しくて、なんと2枚も食べてしまった。ご飯が進む進む。
後ろにちょっと見えるのが、アレンジ前のビーツとホースラディッシュの酢漬け。

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キョウコさんは本当に料理が上手だけど、料理もお菓子作りもカナダに来てから覚えたそうだ。

タックとは文通からはじまり、実際に会ったのは1度だけ。
英語も話せず、海外に行くのも初めてなのにタックの「結婚しよう」という言葉で、カナダに来ることを決断した。今から32年前のことだ。
そして、ここニピゴンのこの家で、タックのご両親と4人の生活が始まった。

32年前と言ったらインターネットどころか、パソコンも無い時代だ。
友達もいないカナダの町に1人やって来て、1度だけ会ったことのある男性と、ご両親との生活。
辛いことも多かったと思うけど、キョウコさんは23年間もの間、1度も日本に帰らなかった。そして帰りたいとも思わなかったそうだ。
信仰と、美しいカナダの自然、そして心の優しいタックの存在が、キョウコさんを支えたのかな。

キョウコさんは、日本ではずっと幼稚園で働いていた。
当時英語はほとんど話せなかったけど、ある日、幼稚園に行った時に子供達の前で知っている単語と日本語を交えて歌ったら、それまで騒いでいた子供達はピタリと止まり、目をパチクリさせて、みんなキョウコさんの動きに夢中になった。
それを見ていた幼稚園の先生から、どうしても来て欲しいと言われたのがきっかけで、ニピゴンの幼稚園でずっと働くようになった。

今このニピゴンで、キョウコさんを知らない人はいない。買い物に行っても、子供からおばあちゃんまで「キョウコ!キョウコ!」と声を掛けてくる。




またある日。
サンクスギビング用の料理で、あらかじめ作って冷凍しておけるロールキャベツを作ることになり、私も少しお手伝い。

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キョウコさんは毎年、ターキーの丸焼き、マッシュポテト、グレイビーソースなどなど、フルコースの他に、デザートのパンプキンパイ、さらにマイクアカギの好物だから、レモンパイも作るのだ。
今年は総勢8名のサンクスギビングになるそうで、準備が大変になるのに本当に中途半端なときに舞い戻ってしまった。

具は挽肉などの他にご飯も入ってる。

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キャベツで巻いてから、トマトジュースをかけて終了。後は当日オーブンで焼く。

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家はいつも暖かく、美味しい香りに包まれている。
ある日はクッキーだったり、ケーキだったり。

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おやつを食べながら『フォレスト・ガンプ』を観たりもした。
タックはもう5回くらい観ていて、あとの皆んなは2度目。
良い映画は色褪せない、皆んな最初に観た時よりずっと胸にくるものがあって、それぞれ新しい発見があって、映画を観た後も話が盛り上がり、巻き戻してまた観たりした。(VHS のビデオテープで観たのも何か良かった)

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翌日は4人で過ごす最後の夕食。
別のオーブン皿に用意していたロールキャベツを食べることになったのだけど、キョウコさんは私達の最後だからと、さらにトンカツ、アスパラ、マッシュルーム、ソテーした人参や、サラダなど作ってくれて、タックは特別だからと普段は買わないサッポロビール、私達が用意したのは初日に買ったワインくらいだ。

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サクサクの豚カツ、ロールキャベツ、サラダetc、、、てんこ盛り。

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そしてデザートは、なんとなんと!!
『文さん、あゆみさん、また来年お会いしましょうね❤️』
という嬉しいメッセージのレモンパイーーー。

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キョウコさんの家に来てからだけで3度目のメッセージ付き手作りパイ。
今回はメッセージの文字が浮いているではないか!
さっぱりしてて甘酸っぱくて、マイクアカギが好物なのも頷ける。
こんなにお世話になっているのに、お2人ともが私達を歓迎してくれて、大事にしてくれて本当にありがとう。

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いつも笑いとご馳走、コーヒーと手作りのおやつがある日々だった。

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2度目の出発をする日。
日曜日なので、お2人が通っているアングリカンチャーチのミサに参加して
「あらー!また会ったわねー」と言われ(教会に来るのは3度目)出発するする詐欺のようだけど
「今日こそ本当に出発します」と宣言した。

教会の前で

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家に戻る途中に、やっとムースを見れた。

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ここは先住民居住区で、彼らはいつでもハント出来る。
干してあるムースは小ぶりで、2日くらい前に捌いたものだ。
日本でも捌いたイノシシやシカを見たことがあるけど、このムースを見て美しいと思った。
この大きさの生き物を、こんなにも美しく捌く腕は父親から子へと受け継いでゆくんだろうな。

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すぐ横には一回り大きな角を持つ、いや持っていたムースの頭が並べてあった。
タイヤに頭を貼り付けてあるのはどんな意味があるんだろう。
捌くところを見たかった、保存法や料理も興味がある。

寒い季節だから全く臭わないし、ハエや虫は1つもたかっていない。
この地域で生きてきた人たちにとっては、寒いことも大事なことだ。

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ムースを見て家に帰って、昼ご飯を食べてから出発することになった。
最後の最後までご馳走で驚かせてくれたキョウコさん。

キョウコさんの生まれた故郷で、タックのご両親の故郷でもある沖縄の『沖縄そば』と、手作り餃子。
来た日の夜から、最後のお昼ご飯まで、本当に毎日毎日美味しい料理をありがとう。

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そして出発だ。
お2人に、車でサンダーベイの空港まで送ってもらった。
私達はそこから飛行機でトロントへ。
明日はサンクスギビングだと言うのに、車で送ってもらって、空港でコーヒーをご馳走になって、本当に最後の最後までお世話になった。

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最後まで、ずっと手を振ってくれていたタックと、キョウコさん。
あの日タックが迎えに来てくれていなかったら、私の風邪はこんなに早く治らなかったと思う。あの雪の中を歩いていたかもと思うと、お2人には感謝してもしきれない。
2人の助けがあったからこそ、今シーズンも無事にカナダの旅を終えられた。

新聞は2人の家を出発する日の朝に取材を受けたもの。

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ムースの頭の写真、ダメな人にはごめんなさい。
南米の市場で、真っ二つになった亀、豚の頭、猿の手、皮を剥いたモルモットなど見たからか、特になんとも思わなくなりました。
別に平気、なんなら鳥も絞めれるし、という人も。
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# by ayumiaruki | 2018-10-14 06:28 | 旅日記 | Comments(2)