ただ歩いてゆく旅

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2012年 06月 02日

一人でこっそりと美味しいものを食べようとしてはいけない

【これまで歩いた総距離数】 2,898km

【現在地】 山口県 宇部市 チャリダーアキ君宅

【旅の行程】
山口県 宇部市 チャリダーアキ君宅←(30㎞)←防府市 佐波川 線路近く←(29㎞)
←新南陽市 永源山公園←(23㎞)←山口県 周南市 2号線沿い公園←(34㎞)
←大竹市 小瀬川の公園←(13㎞)←広島県 廿日市市 大野浦駅









前回のブログで札幌へ帰っていたことを書いたけれど、現在までの経過を
自分への教訓のためにも書いておこう。




広島県の廿日市市まで歩いたところで、そろそろ札幌へ向かわなければならない日にちが
近づいてきた。
旅の途中で移動するときの問題は大量の荷物とカート。
この荷物ごと飛行機で移動するのは無理だ。

今回は山口県に住む、チャリダーアキ君が高速道路を飛ばして3時間、私達の歩いた地点
廿日市市まで迎えに来てくれた。

札幌から帰ったら、またこの地点から歩くことになる。

軽自動車に荷物やカートを詰め込み、またすぐに高速で一緒にアキ君夫妻の家へ。
二人には、もうすぐ2歳になる子供がいて、共働きだ。
育児や家事で忙しい中、私達の到着再開を祝ってとっておきのワインとチーズを用意してくれた。
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とっておきのワインとは
私達4人共通の友人たっちゃんが、わざわざフランスくんだりからザックに詰め込み
お土産に持ってきたきたという、とっておきのワインだ。
あれから2年、特別なときのためにと大切に保管していたワイン。

1グラムでも荷物を少なくしたいバックパックの旅で、重くて割れやすいワインを土産に買ってくる
変人あ、ちがった食の達人たっちゃんの話で盛り上がる。
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チーズもたっちゃんのおすすめ、日本で買うことの出来る一番美味いチーズというだけあって
クリーミーでフレッシュだ。
そのたっちゃんは今、インドの近くのどこかの国に居るはず。
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今回札幌へは私一人だけ帰り、フミさんは留守番だ。
今話題の(もう話題じゃない?)ピーチでまずは福岡から関空へ
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スマホにて撮影
一瞬、話題の黒木メイサ?と思うくらい(それももう話題じゃないか)美しい客室乗務員の女性。
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機内はとてもきれいなんだけど、搭乗口や機内に乗り込むまでが、非常口みたいな
所を通ったり、空港内の端のさらに端まで歩いたりと、小さな子供と一緒だと大変かな。
けど往復ともほぼ満席で人気はあるようだ。
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つねに行動を共にするフミさんと、別行動はめずらしい。
関空では5時間の待ち時間があったんだけど、この5時間結構たのしみにしていた。

何度も利用している関空での食事は、ベンチでおにぎりとペットボトルに詰めた水が
二人の定番だけど、今回は一人。
いつものビンボー生活とはしばしおさらばしよう。
そうだ!空港で新刊の本でも買って、素敵なカフェでゆっくり読むか。

会社を辞めてからは、古本か図書館を利用するのがほとんどで、新しい本を買うことなど滅多にない。
2時間迷いに迷って、とっておきの一冊の新しい本の感触にウキウキ。

次はカフェだ。
空港内の飲食店を全部見て回る。
静かでコーヒーも美味しそうで、ランチのボリュームもほどほどな店。
値段?今日は値段なんて関係ないもんね~♪

ルンルン気分でカフェも決まったあたりから、私の計画が少しずつ狂い始める。


なんだかお腹がごろごろ、ちょっとダルいし、お腹空いてるはずなんだけど食欲がない。
あれ?熱?またか?
いつものビンボー生活ベンチでほんの少しだけ横になる。
フミさん元気にしてるかなあ・・・ビンボーベンチに座るとふと思い出す(失礼だな!)

2時間後・・・まずい!なんでベンチで寝てるんだ?爆睡じゃないか。
あれ残り30分?チェックインしてない!え?ピーチのチェックインどこ?別の建物?
何かお腹に入れないと!あー食欲ない。

結局コンビニで水とおにぎり購入。
ビンボーベンチでお腹に詰め込みギリギリセーフで搭乗。


札幌では母がフミさんも来ると思って大量のご馳走を作って待っていてくれ
デザートや果物やおやつも買いこんでくれていたのに、ほとんど口に出来ず
水のような下痢が続く。

そして友人の結婚式当日朝も微熱があり30分ごとにトイレへゆく始末。
このために札幌へ来たんだ、なんとかして行かねば。

急遽、車で結婚式場に向かうが、方向音痴の私が久しぶりの運転と、トイレ問題で
手に汗握る緊張が続く。

そしてやっと式場についたがまだ気は緩めない。
並んで待っている式場スタッフに駐車場の場所を確認してゆっくり移動
やったートイレも問題なくほっと一安心で車を停めようとバックすると・・・

「ギギギギーーー」
「・・・・・・」
「ギ・ギ・ギーって・・・」

大慌てで式場スタッフ数人が集まり、ヘコんで傷ついた2台の車に呆然としている。
永遠にも感じる沈黙の1分間。

「だ・大丈夫です。スタッフの車なので、そのままでお待ちください」

青い顔でやってきたスタッフ
式場の支配人ではないかーーーーー!

「やってしまったーー晴れの日に傷を・・・車にも傷を・・・」








この私が17年間も同じ会社で仕事が出来たのは、この新婦さんのおかげ。
私が入社した5年後に入社して以来ずっと経理で一緒に働いてきた。
5歳年下の後輩なんだけど、実質は私のお母さん?のような。
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小さな経理の事務所で、何年間も朝から晩までで仕事して、帰りも居酒屋行ってまた何時間も
話し込んで、家族よりも、お互いのパートナーと過ごした時間よりも
長い時間を過ごしてきたから式のときには感無量。
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下痢はその後一週間続き、病院で抗生物質の点滴を受けて、薬も飲んで治った。
どうやら腸に菌が入ったようだ。

そしてまた山口県に戻り、アキくんに車で送ってもらって、最終地点廿日市市から歩きを再開
5日間歩いて、現在地点のアキ君夫妻宅に到着。

あーなんて迷惑な人間なんだ。私。







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by ayumiaruki | 2012-06-02 22:06


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