2017年 08月 21日
【カナダを歩いた距離】 852km 【これまで歩いた総距離数】 6,258km On the Trek across Canada on foot Stage2 Vancouver 👣→👣Nelson 【Distance in Canada】 852㎞ 【Total distance 】 6,258㎞ 【We are going to 】 Nelson BC.Canada 【We are now in】 Castlegar 長かったような、早いような。日本を出発して半年、カナダを歩き始めてからもう3ヶ月たった。 次の更新は動画の予定だったけど、まだ時間がかかりそう。3ヶ月の区切りに旅を振り返ってみよう。 まずキューバは事前の情報が少ないだけに、どんな国なのか想像が膨らんで、期待と緊張感が入り混じったまま旅をしていた。グランドキャニオン、アリゾナはずっと憧れていたところ。あの乾いた大地を歩いてる自分を想像しただけででもワクワクしてた。 でカナダ??正直言うと、そんなに期待していなかった。カナダは予定していたヨーロッパの国々が不安定になったからという消去方で決まったし、そこにたまたま世界最長のトレイルがあったから、じゃあそれもちょっと歩くか、くらいの気持ち。 想像していたカナダ 荷物を担いでトレイルを歩くことにはドキドキだったけど、人との出会いはないだろうな。気候や自然は北海道みたいなもんだろうし、文化もインドやキューバみたいに、うっそーー!と驚くようなこともないでしょうと。 北海道を思い出す風景も確かに多い。 カナダの皆さんに、この場で深くお詫びします。 そんな考えは、浅はかでしたーー!!まったく知らないと言うのは怖いもんだ。 牧草地をイメージしていたけど、カナダのトレイルはシダや苔の深い緑から始まった。 ジメジメした場所が苦手、、、。 そうかと思ったら、同じ州でもこんなに乾燥した地域もある。 そんなことも、山火事のことも全然知らなかった。 この辺りは昼間40度近くになって、朝晩は12度とか。砂漠みたいな気候だ。 フミさんは四国出身なのに、お遍路は一度も歩いてない。決められたルートを歩くのは自由気ままな旅のロマンを感じないようで、トランスカナダもルートの参考にして歩くかなぁぐらいに考えていた。振り返れば3ヶ月ほぼトランスカナダのルートを歩いてる。これは想定外。 何度目にしたことか、トランスカナダのマーク。 ハイウェイ沿いに歩けば1日の距離でも、あえて3日かけてトレイルを歩くのには、それだけの理由がある。 水や、ときに果物が手に入るとか、車に気をつけなくていいとかもあるけど。 カナダのトレイルは整備され過ぎず、気候、植生、景色がどんどん変わって面白いし、そんな自然の中を歩くのは本当に気持ち良い。単純だけどなにせ私達は一日中歩いてるんだから、毎日気持ちよく歩くことが、早く進む事より優先された。食料を運ぶ問題との兼ね合いもあるけどね。 今のところ、水は2人で最大この量を持っている。 2ℓ×2、3ℓ×1、650ml×1 これで2日間、水の補給なしで1日26㎞くらい歩いた。 使いすぎ? 乾燥していた一部の地域以外では、わりと水も補給出来た。 熊の心配は、今まで遭遇した7頭のうち、6頭は民家近く。立て続けに熊に会って山に入るのにすっかり怖気付いていた時、カナダの人が教えてくれた。熊は食べ物の匂いのする民家近くの方が遭遇しやすい、山の中の方が熊も音や気配で人を警戒しているから心配要らないと。 実は3日前にも熊に遭遇した。トレイルからやっと民家に出て、うるさいだろうと熊鈴もしまったところだった。太った犬だなぁ、、、熊だわ。もうそんな感じ。1分後には同じ場所をベビーカーを押したお母さんが、小さな子供を連れて歩いてて、さすがにお母さんには伝え、安全な場所までなんとなく一緒に移動した。 熊スプレーはフミさんの左腰に。テントでは枕元に常備。 自転車やバギーの人も結構持ってる。 カナダの人や、友人から教えてもらうまで野生動物の対策も無知だった。今思い出したら、テントの中で夜中にオヤツとか信じられん!!アホちゃうかっ!!と関西弁になるくらい基本中の基本。今は山だったら食事して移動してからテントを張ってる。面倒だけどやれる事はやらないと。 熊に関しては「うちのおばあちゃんは、ベリー摘みに行って熊が来たら手をパンッパンッと叩くのよ、それで終わり」とか、ホープのキャンプ場では「さっき、この川を子熊が流されて、母熊も追いかけて川に入ったけど、子熊は力尽きて死んじゃったよ」とかそんな会話が良く出る。距離が近い。公園や住宅地でも『熊が居るエリアです』という看板を良く目にするけど、脅しじゃなく本当にいる場所だ。そんな場所は、熊が居ること前提で行動しているようだ。そこは警戒はしていてもそんなに恐れてはいない。 でもグリズリーは別、グリズリーは恐れてる。「会ってしまったら、どうしたら良い?」「もう祈るしかないね」それが答え。よくトレッキングする人でも、グリズリーは滅多に見たことがないというから、会わないことを祈ろう。 熊対策でいつもしていた焚き火。今は山火事でトレイルはもちろん、キャンプ場でも焚き火が出来ない。 注意しなさいと言われるのはクーガー。最初はクーガーが何かも分からず、会った人に聞くとネコ科の動物というから、西表山猫をイメージしてた。写真を見てビビる。 確かにネコ科だけど、ほとんどチーターでしょ。 クーガーはその姿を見せずにひっそりと、時には何日間も人の後をついて来るそうだ。まるでストーカーのように。そして木の上から音も立てず飛び降り、いきなり首に噛み付く。食べるためじゃなく、猫がネズミをいたぶるようにハンティングが彼らの遊びなのだ。 「キャンプ場で誰かの飼い犬が、クーガーに襲われる音を聞いたけど、そりゃあおぞましい音だった」とか、子供が襲われた話は何度か聞いた。 「大人は彼らより大きいから、滅多に狙われない大丈夫だ」と言うけど、私はカナダの子供より小さいぞ! とにかく、カナダの大自然を甘く見てた。大自然って言ってもまだBC(ブリティッシュコロンビア)さえ出てないし、カナディアンロッキーの麓さえたどり着いてないけどね。 日本でいったら、外国人が四国をちょっと歩いて日本はねーと語ってるようなもんかな? これからが本番なのに、底の溝がもうない靴。日本の時とは減り方が全く違う。 人との出会いが多かったのも想定外。その出会いでカナダの人のライフスタイルを少し垣間見れたのも貴重な経験だ。ブログでは日々の出来事を書くのに一杯でなかなか書けないけど、そういうところが見れてから、じわじわとカナダが面白くなってきた。 川辺でキャンプしてるとき、大きな犬を散歩してる女性がやって来た。犬は当然川にダイビング、女性もハローと挨拶して、赤ちゃんを背負ったままサンダルで川にジャブジャブ。 微笑ましい光景を眺めていたら、川遊びに満足した犬がベショベショのまま私の方へやって来た。嫌な予感、、、、来るなよ、、、来るなよ、、、ぶるんっぶるんっするなよ、、、、。 来たーーうわーーーーここでぶるんっするなーー!! 食器も私もザックも、ベショベショだ。 女性は大丈夫?と笑顔で聞いて「きっと彼(犬)、あなたがクールダウンしたいと思ったのねー」と笑って、私も笑顔。 話の要点?なにが言いたいか? 男性はもちろんカナダは女性も逞しいし、それがまたかっこいい。良い意味で大雑把、食事のマナーなんかでも神経質じゃないし、子供がとても子供らしく伸び伸びしてるように見える。アウトドアというか、自然の中で過ごす事が上手。こんなに沢山あるのに週末のキャンプ場はどこも一杯だったり、子供の頃からマウンテンバイクや川で泳いだり、街だって週末の公園は、ビールやワインだけ持って来て楽しそうに過ごしているカップルや老夫婦を見ていると良いなあと思う。 私達のカナダスタイルも随分と定着してきた。トレイル中はオートミールとドライフード、町のキャンプ場に着いたらたっぷりの野菜とステーキ&フミさんはビール、私はスイーツ。 歩いてて、足りなかった栄養を補給しつつ体も休める。 キャンプ場では他にもフミさんは動画、私はブログの更新。 その他ルートの下調べ、食料や日用品の補給、装備を洗ったり、縫ったり。写真や動画データのアップロードなどなど。 他の人がのんびり過ごす中、私達はずっとスマホとにらめっこ。 トレイルでは、8日間店も家もないこともあったけど。人に気を使わず、好きな場所にテントを張れるのは良い。 日本では民家の近くにテントを張るとか、公園とか、こそこそとひもじい思いをする事も多かった。でも日本の公園の素晴らしいトイレ、あれは世界中でも珍しいんじゃないだろうか。 道の駅も便利だったし、どっちもそれぞれ良さがある。 日本で揃えた装備もハズレはなかったな。 炊事道具一式。今はコンロを1つにしてナイフを買った。 カナダのアウトドアショップで買った缶切り。 べーすけ君お勧めのヘッドライトも小さいけど大満足。これより小さいのは見たことない。 日本のホームセンターで買った『タイベックス』のシート。 これを開発した人にはノーベル賞をあげて!どんなに素晴らしいかは是非使ってみて実感して欲しい。軽いし安いし丈夫。 カナダの自然はワイルドだと、何度もブログで書いていたけど、ルート的にはこれから本当のワイルドが始まるようだ。 じわじわと楽しくなってきたカナダ、未だに整理整頓と清潔好きの私が、いったいどこまで楽しめるのか。 体は着実に丈夫になってきてるんだけどなあ。 一緒に歩いている歩き人ふみのブログはこちら ふみの動画ページはこちら(読者登録よろしくね」
by ayumiaruki
| 2017-08-21 09:56
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近藤あゆみ
06年札幌で日本徒歩横断途中の 「歩き人ふみ」のスライドショーを見に 行ったのがきっかけで、お付き合いを 始める。 08年17年間勤めた会社を退職し 長野県よりふみと一緒に歩きはじめる。 以前の記事
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