ただ歩いてゆく旅

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2024年 05月 09日

井上の試合を観て思う、スター選手は持っている



【Total distance 】 10,439㎞

【歩いた距離】
あゆみ   10,439km  
ふみさん  27,542km

【歩いた国】
日本、台湾縦断、キューバ横断、カナダ横断、グランドキャニオン、ペルーワスカラン国立公園など

珍しく夫婦で札幌に住みながら、次の旅の資金を貯めている最中。
2019年秋に日本に帰国してからヨガとボディワークに目覚め、ただ今修行中。
次の旅はいつになるのやら。

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先日の『井上VSネリ』のボクシングは凄かった。
興奮冷めやらぬうちに、ブログに思いを書き留めよう。


4万人の観客で熱気ムンムンの東京ドーム。
そこへ布袋寅泰の生ギターが響く。

カッケーーー!
試合始まってないけど、もうカッケーーー!!



東京ドームでボクシングの試合をするのはマイクタイソン以来で、34年ぶりなんだそうだ。
スーパーバンタム級世界4団体統一王者である、井上尚弥のベルト奪還に挑む対戦相手のネリは、日本人ファンにとって因縁の対決者である。

それは2017年の、中山慎介VSネリ戦まで遡る。
当時、タイトル13度目の防衛戦であり、大きな記録に王手がかかっていた中山慎介は、挑戦者ネリとの試合に負けてしまった。
しかし後にネリのドーピングが発覚し、歴史的な試合でドーピングってどういうことなんだ!とファンは怒った。

ドーピングなら試合は無効となるはずだ。
しかしその後の検査で、ドーピングじゃなく食べ物に入ってた薬の影響かも??というなんとも曖昧な結果となり、試合は無効にならなかった。

歴史的な記録がかかっていただけに、誰しもモヤモヤした気持ちが残る。
そして2人は翌年再戦することになったのだ。

なのに!!

再戦試合でネリは、体重を2キロ以上も超過したままで試合に挑んだ。

ふざけんなネリ!プロとしてどうなんだ?
中山に対して無礼な態度じゃないか。
現在『バガボンド』愛読中の私としても、戦いの場において卑怯と無礼は、いかんぜよ!と吠えたくなるのである。


それでも試合を続行した中山だったが負けて、結果ネリに2敗という後味の悪いままでの引退となったのだ。


ファンはずっとモヤモヤしたものが残り、ネリはというと
「中山との試合は楽勝だったなあ」とか
「オレ23連勝のままで良かった~」
的な発言をし、さらに日本人ファンからの反感を買うこととなる。

ネリは悪童と呼れるようになり、その悪童ネリと戦うのが、日本が誇るモンスター井上なのだ。




東京ドームの4万人が
「悪童ネリを倒して、このモヤモヤした無念を断ち切ってくれ!!」
と思っていたことだろう。


そんな期待と緊張の中始まった第一ラウンド。
プロになってから無敗で、プロ、アマ通してダウンすらしたことのない井上が、ネリの左フックを受けてまさかのダウン。

あの時カメラが捉えた井上の表情は忘れられない。
『驚愕』とはあのような顔を言うんだろうな。
4万人の聴衆が一瞬凍り付くのが、画面越しにも伝わってくる。


しかし、誰よりも愕然としたのは井上本人のはずだ。
ダウンしてから立ち上がるまでの数秒間、いったい何を考えていたのだろうか。
試合後のインタビューでは、ダウンした時のイメージトレーニングを何度もしていたから、その通りになったと言っていた。
スパークリングですらダウンしたこともないのに、あの大舞台で、しかも第一ラウンドでダウンというのは、精神的ダメージは相当だっただろう。


その後一気に攻めるネリに対して、ダウンからは、カウントギリギリまで待ってから立ち上がり、落ち着いて試合を進めていた井上。
緊張が張りつめた数分間だったが、私はここに一流の選手の姿を見たように感じ、すっかり感服した。

そんなわけで、第一ラウンドで愕然とさせておいて、そこからの盛り上がりと、最後は『明日のジョー』もビックリのドラマティックなKOでネリを倒し、ファン長年のモヤモヤもすっ飛ばしてくれたのだ。


それにしてもスター選手って、見せ場を知っているというか、ここぞという場を作ってくれるものだ。

ネリのプロ意識に欠けた行動は、卑怯な戦いを良しとしない日本人の心に火を点けちゃって、そこへモンスター井上との試合ときたもんだ。
そりゃあ、ドームも満席になるわな。


野球のWBC決勝の最終打席に、大谷VSトラウトで対決とかもだけど、勝ち負けもさることながら、こういうドラマがスポーツファンを熱くするんだろうな。

井上、大谷、藤井聡太。
これからが楽しみだ。





そこは『明日のジョー』じゃなくて『はじめの一歩』でしょ。
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by ayumiaruki | 2024-05-09 22:28


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