ただ歩いてゆく旅

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2018年 10月 13日 ( 1 )


2018年 10月 13日

寒い歩き旅は終了、暖かい2人の家へ再び

【カナダを歩いた距離】                   4,081km
【カルガリーから歩いた距離】           2,454km
【これまで歩いた総距離数】            6,258km
私のカナダの距離は上記からマイナス     268km

On the Trek across Canada on foot Stage2

Calgary 👣👣 Thunder Bay (到着済)


【Distance in Canada】 4,081㎞
【Total distance 】 6,258㎞


【We are now in】
Cambridge Ontario Canada



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テラスベイという町に着いて、町の真ん中で野宿した翌朝は、あまりにも寒くて、テント撤収してガソリンスタンドへ逃げ込んだ。

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天気予報をチェックしたら、やはり明日から2日間雨で、一日空けてまた雨。
目標にしているMarathon (マラソン)という町までは3日かかり、水の補給が出来る場所が無さそうなので、野宿の停滞はキツそうだ。

タックとキョウコさんは、マラソンまで行ったら車でカートを受け取りに行っても良い、とは言ってくれていたけど、これ以上お2人の好意に甘えてはいけないとも思う。
どうしたものか、ガソリンスタンドでしばらく話したけれど結論は出ないままだった。

心配してメールをくれていたキョウコさんに、天気のことや、野宿は厳しいことを電話で正直に伝えた。

キョウコさんは、私達の状況を聞いて
「なるほど分かったわ、こちらでちょっと考えて、また電話するから待ってて」
とのことだった。

私達がいたときから風邪気味だったキョウコさんの声は明らかに鼻声で、毎日私達に美味しい料理を作ったり、バタバタとして疲れたのではないかと思い、申し訳なく感じた。

私達の状況を聞いた2人なら、心配して迎えに来ると言うかも知れない。そしたらまた甘えることになる。
この町にあと2日停滞して、出発すると伝えよう。そう決めてフミさんがメールしていた時に、キョウコさんから電話が来た。

「タックがこれから迎えに行くから、図書館で待ってて、後はそれから考えましょう」

出発して間もないのに、またお世話になるという申し訳ない気持ちと、あぁこれでもう寒くない、今シーズン終わったんだ、という安堵感が入り混ざる。
けど後から冷静に考えると、やはり2人の好意に甘え過ぎだ。どうしようもない状況ならまだしも、自分達の力で何とかするべきだったように思えてきた。


とにかく図書館へ。
暖かかった。
広くて静かで暖かい図書館に入り、何枚も重ねていた鎧のような防寒着を脱いだら急激に疲れが出て、しばらく放心状態だった。

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キョウコさんとタックの家を出発してから、もっと寒い日や雨もあったけど、この暖かい図書館での数時間が、なぜか一番体がだるくて辛く、まるで体がソファーに沈んでしまいそうな具合だった。
どうも私は気が抜けた途端に、使い物にならなくなるようだ。


迎えに来てくれたタック。
「ありがとう、忙しいのにこんなに早く戻ってごめんね」
タックは「良いよ良いよ、もう寒いだろ?」といつものように言ってくれる。
車に乗って、数日前に見送ってもらったばかりの家へ。
まさかこんなに早く戻って来るとは、、、。

家ではキョウコさんが、笑顔と笑いで迎えてくれて、、、、本当に、お2人はなんて心が広く温かいのだろう!
そして家の中は、もう出来上がったパスタソースとガーリックトーストの香りでいっぱいだった。

すぐに食べたいところだけど、明日からの雨だから家の前に、急いでテントやシートを干した。

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何度か話しに出ていた、この町に住む日系のマイク・アカギさんも交えての夕食。
マイクアカギさんとタックは、子供の頃にこの町に移住して来ているから、長い長い付き合いだ。

マイクアカギさんは80代。ほとんど日本語が話せないけど、美空ひばりや、村田英雄のいくつかの歌のメロディーを覚えていて、キョウコさんがピアノを弾き『林檎追分』を歌ったりした。
一人暮らしのマイクアカギさんは、結婚したことがないそうで、普段は毎朝レストランで朝食を食べる。
それでクリスマスやサンクスギビングに限らず、キョウコさんはよく食事に誘う。
マイクアカギさんは、キョウコさんの作った夕食を「うまい、うまい」と言って食べたあと、すぅーっとリビングルームへ行ってテレビを見ている。
足元は家から持ってきた、マイルームシューズで、コーヒー片手にくつろぐ後ろ姿は、まるで自分の家のようだ。
それを見て思った。
マイク分かるよ、何だか自分の家のようにくつろげるこの家の雰囲気、お2人の人柄。

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しかし私達は、さんざんご馳走になって、あんなにお弁当作って持たせてもらって、5日で戻って来るという、、、しかもサンクスギビング前の忙しい時に、、、。
それなのに、模様構えして準備してくれていたベッド。

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5日ぶりのシャワーを浴びて、秋の装いにしてくれてあったベッドで横になる。
今夜ここで寝ることになるとは、、、と考えていたら、すぐにぐっすり寝ていた。

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翌日。
せめて手伝い頑張ろう。
タックは、庭のぶどうでジャムを作ると言っていた。
(もう出来上がっていた。)

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それなら魚のスモークを手伝おう。
マイクアカギさんが昨日来たのは、先住民の友達が釣った魚を、タックにスモークにして欲しかったから。
カナダの人が、鹿やムースのハント、釣りなどするには、シーズンや頭数が決まっているけど、先住民の人達は、いつ何処で獲っても良いし、狩のために国境を越えても良いそうだ。
それは、確かにもっともな法律で、そうでなければだめだと思う。

持ってきた魚は鱒(ます)だった。

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タックのスモークは美味しいと評判で、何匹も持って来るから、電動魚捌きを買ったくらい。
面白いくらい、素早く捌けてた。
手伝いは、相変わらず洗い物くらいだった。

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タックのお母さんは昔、まだ日本食が手に入らない頃から、カナダで豆腐や味噌醤油を作っていたそうだ。
タックのご両親は、沖縄からBCに移住して農業を始めた。ゼロからのスタートにもかかわらず人を雇うまでの規模になり、事業も上手くいっていた。
けれど戦争が始まり、敵国の日本人移住者の家や財産は全て没収され、収容所に移された。
それが、私達が目指していたマラソン近くにあったそうだ。
タックが生まれたのはBC州で、このニピゴンに来たのは子供の頃なんだそう。
タックは、何でも手作りしていたお母さんの姿を見て育ったのかな。

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塩水に浸けてからスモークした鱒(ます)が出来上がった。
やっぱり香りが全然違う、魚美味しいなぁ。

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予報どおり雨が降ったけど、晴れた日もあって、やっと綺麗なニピゴンを見れたフミさん。
(私は風邪気味で留守番)

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私達はバスより安い、飛行機でサンダーベイからトロントへ行くことになったのだけど、それまでの数日間またお2人の家でお世話になることになって、しかも冬の間カートを預かってもらい、サンダーベイの空港まで車で送ってもらうことになった。
カートの保管、トロントまでの移動、それまでの滞在などなど、私達の問題全てをお2人に頼るかたちになって、とてもありがたくも、申し訳なく思う。

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雨の予報が雪に変わったりもして、益々ありがたいばかりだ。
あぁ〜こんなベタベタ雪の中歩いてたらしんどかっただろうなぁ、、、と、暖かい家から見て思った。

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色々な物がずっと湿気ったままだったから、お風呂でカッパやダウンジャケットを洗ったり、乾燥機で寝袋を乾かしたりもさせてもらった。

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防水の袋類も手洗い。

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寒くなってからは、毎日着ていたダウンの上下や防水手袋、帽子など。
防寒具をフルで使う期間は短いけど、これなしには旅が出来なかった。

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手伝う気満々で来たけど、家に来てから茶碗洗いくらいしかしていない2人。
明日はもっと何か役に立つことしよう!

続く、、、
はたして役に立ったのかな???





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世界最長の『トランスカナダトレイル』を基本に、夫婦でカナダを横断しています。


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by ayumiaruki | 2018-10-13 11:54 | 旅日記 | Comments(0)