ただ歩いてゆく旅

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2017年 07月 11日

ホープ〜プリンストン (後半 )避難するべき?


【カナダを歩いた距離】            606km
【これまで歩いた総距離数】 6,258km


On the Trek across Canada on foot Stage2

Vancouver 👣👣Kelowna

【Distance in Canada】 606㎞
【Total distance 】 6,258㎞




【We are in 】
Heather's house Princeton.BC.Canada



【Day 53〜55】

Otter Lake Provincial Park Campground →(16㎞)→Coalmont 下流→(15㎞)→Heather's house Princeton


Day 53
Otter Lake のキャンプ場で、熊の心配無しにゆっくり寝れると思ったのに、小動物が袋をガサガサとあさる音がする。夜中に起きてテントの外を何度か確認。アライグマにプラティパスを破られてからは全てロープに吊るしているけど、今持っている道具はどれもなくてはならないものばかり大切なのだ。(調子に乗って昼からステーキとワインで、その大事な道具を忘れて来たばかりだけどね)

今までの旅は少なくても3日に一度は歩かない日をもうけていた。8日間もぶっ続けで山道を歩けるなんて考えてもみなかったけど、その国の状況に合わせて歩き方を変えればいい。

ただ、今までの経験では、ペースや歩くスタイルを少し変えただけで、ケガやどこかを痛めたりするきっかけにもなる。
ザックを背負う身体が作られるまで、まだ時間がかかるはず。どんなに疲れていても、ストレッチしてから寝るようにしてる。


21.13.19.21.24.27.16.15(ホープからプリンストンまで8日間歩いた距離)

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Day 54(13㎞)
ストレッチの効果なのか、もうダメかも〜と言って眠っても、朝わりと元気。
キャンプ場を出発して湖沿いを歩く。


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今日は楽しみにしていることがある。Tulameenと言う村にガソリンスタンドがあって、マップでは食料品も売っているようなのだ。
どんな感じか分からないけど、バナナとリンゴはあるんじゃないかなぁ。カップ麺とお湯なんかもあるといいなぁ。パンもあったら食べたいなぁと、数日前から楽しみにしていたガソリンスタンド、小さっ!!


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店はあるの?果物は?店のおばちゃんに聞いてみたら果物はなかった。でも店の奥で簡単な昼食を食べれるみたい。ここは注文するしかないでしょ。


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なーーーんと、全然簡単じゃない、ボリューム満点。さらにおばちゃんは、スイカをサービスしてくれてた。
6日間、インスタントフードとナッツだった私達には感激の昼食だ。コーヒーのおかわりも並々入れてくれて、元気復活。トマトとジュースを買って、おばちゃんと店のお姉さんにお礼を言って、また歩く。


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真っ直ぐなダート道復活。このエリアはARV がよく通る。私達をみたら埃が舞まないよう、ゆっくり走ってくれる。


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一が停まって、この先のトレイルのことや、熊対策のホーンの事を教えてくれた。


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小さな集落で、飲み水をもらう。プリンストンまであと19㎞。


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それにしても暑くてたまらない。気候が乾燥した空気に変わってから、飲み水になるような湧き水が見つからなくなった。
良い感じのテン場があったから、無理して歩かず早いけどここでキャンプをはって、明日早くに出発しよう。


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洗濯したり。


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体を洗ったり。


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最後の食料を使って、お腹いっぱいに食べて。


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もちろん焚き火も。
今日の昼に栄養を取ったから、いつもの空腹感も無くゆったりできたテン場だった。


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Day 55
翌日もまた、真っ直ぐなダート。気温もさらに高くなってへばったけど、舗装路に変わってからやっと、やっとプリンストンの町が見えて来た。
あそこまで行けば店があるーーーー。あと数メートルだ〜〜と思った私にとっては忘れられない光景。


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この時点では、この町のどこかで野宿するか、キャンプ場まで行くかだったけど、カウチサーフィンをしているヘザーからの連絡で、彼女の家に行くことになった。


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彼女は留守で帰るのは夜中だけど、家に入って好きなようにしていて、との事で食料を買い込んでベランダからの景色を眺めていた。煙ってる?これっていつもなの?
隣の部屋の人が家に来て、山火事よと教えてくれた。


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夜中になるはずのヘザーが突然帰って来て、挨拶もそこそこに「大変な山火事で、全員仕事はキャンセル、さあ一緒に行くわよ」と状況が飲み込めないままに車に乗った。


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この日から3日たった今も、山火事はおさまるどころか広がって、私達が歩く予定だった方向は煙の中。ヘザーから出発を延ばすことを強く勧められた。
今日3人でベリーを摘みに行ったのに、帰ると状況は急変。避難地域は近くまで広がって、ヘザーも友人の所へ避難する準備を始めた。もちろん私達が進む方角と反対方向。
これからは、火事の状況によって動くけど、トレイルは選択肢に入れてない。


タイミングがずれていたら火事だと知らずに山を歩いていただろうし、ヘザーにもとても助けられた。


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私達が歩く予定だったトレイル。


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書きたいことはたくさんあるけど、途中から状況が変わったので、取り急ぎ今の状況をアップします。

今日カナダでは、また別の山火事が起き続けている。

私達が目指していたのはケロウナ。今日ヘザーに別の安全なルートを教えてもらったら、まさにそのルートで山火事が発生した。

で、これからどうするべきか、ヘザーのアドバイスを聞きながら考え中。




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# by ayumiaruki | 2017-07-11 11:13 | 旅日記
2017年 07月 10日

ホープ〜プリンストン 前半の6日間(125㎞)


【カナダを歩いた距離】            575km
【これまで歩いた総距離数】 6,258km


On the Trek across Canada on foot Stage2

Vancouver 👣👣Kelowna

【Distance in Canada】575㎞
【Total distance 】 6,258㎞


【We are in 】
 Heather's house Princeton.BC.Canada 

【Day 47〜53】
  Hope Telte-Yat Campsite→(21㎞)→Coquihalla Highway河岸→(13㎞)→Coquihalla Highwayとの分岐手前→(19㎞)→
Coquihalla river Provincial park→(21㎞)→Coldwater River Provincial Park手前→(24㎞)→Spearing Creek 上流→(27㎞)→Otter Lake Provincial Park Camping 



予定より長い8日間かかって次の町、プリンストンに到着した。長かった〜。もー長すぎ!こんなに頑張って歩いたのは初めてだ。しかもザックまで背負って。人間食べれないとなったら、必死に歩くもんだ。
でも段々と自然に溶け込んで来てるのがわかる。身体も強くなって来てるのがわかる。自分の足でカナダを進んでいるのがわかる。
充実の8日間だった。



Day 47
今回は次の町まで、さらに長い距離がある。食料の心配をしなくていいように多めに準備。

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明日いよいよ出発だ。最後の晩はサラダ、スープ、ワイン、バケット、チーズ、そしてダニエルがステーキの焼き方を教えてくれて、レアのステーキ味わう。お互いにデザートとワインも用意していて、最後の時間を楽しみたい気持ちが伝わる。ダニエルのワインは上等だった。
こんな時は、作った料理をシェアするのが本当に楽しい。サラダをとても喜んでくれて嬉しかった。

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Day 48 (21㎞)
ダニエルと途中まで一緒に歩いて出発。きっとまた会うと思うから悲しくはないけど、ダニエルが1人で山に入って行く事を思うと、寂しい気持ちになる。
荷物がアホみたいに重いのは重々承知だけど、今日の昼食場所は絶景でなければいけない。
なぜならーーー!昼から、昨日残ったステーキを焼くからだ。

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ダニエルからは、カナダの気候、野生動物、栄養価の高い保存食など色々教えてもらった。
そのダニエルが「牛肉ならジップロックに入れれば翌日の夜でも食べれる大丈夫だ。私が保証する」とまで言うので初めての挑戦。
大成功!!昨日の残りのワインとバゲット、ステーキで昼からすっかりご機嫌な2人。

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さっきまでご機嫌だったのに、天気は急激に暑くなって、ふらふらするのは酔っ払ったから?なんだか足取りが重いぞ。しまった!今日から丁度一週間、体調が悪くなる日だったんだ。タイミング悪すぎ。ハイウェイ沿いに歩く。

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こんなハイウェイ沿いでも、素晴らしいテン場があるのがカナダ素晴らしいところ。もちろん水浴びしてからの夕食。
と、ここで重大なミスに気づく。アルコールコンロのゴトクが無い!最後に使ったのはもちろんあの、ご機嫌なステーキを食べた川辺だ。
あちゃー早々にやっちまったなあ。

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Day 49 (13㎞)
結果、翌朝私がテント撤収、パッキング、昼食も準備して、フミさんが歩いて昨日昼食場所まで戻るという何ともアホらしい出だし。
鍋を片付け、忘れ物チェックをしたのはフミさんだけど、ここはお互い責めない暗黙の了解。
フミさんはヒッチもして、初日から18㎞も余分に歩くことになった。左はハイウェイ、右は崖の危ないトレイル。

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ハイウェイから離れたダートで、暑さにへばりかけた時、陽気なカナディアン発見。そうだ!今日はカナダデイ。3連休が始まるんだ。

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「写真撮ってもいい?」「もちろん!こっちに来いよ!ビールあるぞー」なんと彼らはビール会社の人だった。このタイミングでキンキンに冷えたビール!!まるで森に現れたエンジェルだわ〜。

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美味いーーーっ!!と雄叫びを上げたら、『I AM CANADIAN』フラッグをプレゼントしてくれた。
この後、奇跡的にテン場が見つかる。

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Day 50 (19㎞)
今日からハイウェイを離れて、少しづつ標高が上がる。

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山に入ると不安もあるけど、景色は素晴らしい。

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ダートから離れた場所に、良いテン場発見。

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人が足を踏み入れた形跡のない場所。

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食後はもちろん焚き火とコーヒー。この時のコーヒーは最高に美味かったなあ〜。

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夜は火があるだけで安心出来る。

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Day 51 (21㎞)
またハイウェイ沿いのトレイルに戻って、標高1,000mの峠越え。
食料がとぼしくなっていたところへ、またもやエンジェルが現れた。ハイウェイの休憩場所に移動屋台が来ていたのだ。
迷わずサンドウィッチ、サモサ、コーヒーを注文する。こんな時の為にいつも外食をセーブしてるのだ。
椅子とテーブル最高!お湯も沸かさずに、食事してコーヒーまで飲めるなんて信じられない。

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おまけにアイスまで。これで頑張れそうな気がしてきた〜。

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再び左にハイウェイ、右はコキハラリバー(Coquihalla river)出発した日からこの川沿いを歩いている。

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私達にとって恵みの川。水は飲めるし、体も洗うし、食器も洗うし、食器でお尻も隠せるし。
よし、今日のテン場はここにしよう。

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景色は良くないけど水場が近いし、素晴らしい薪が残ってる。

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夕食は移動屋台でさらに買い足した、サンドウィッチとサモサ、バナナケーキ、それにオートミールで完璧。

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Day 52 (24㎞)
ハイウェイ沿いから歩き始めて標高940mまでまた下る。ハイウェイから少し離れただけで、シカをよく目にする。休憩中に始めてコヨーテを見た。

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ここも、トランスカナダのトレイル。自転車が通った後もあった。

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ブルックメアという集落に来た。標高はまだ高いのに暑い。なんでこんなにいきなり暑くなるんだ。ダニエルが言っていた通り、いきなり乾燥した気候にかわって、喉が乾いて仕方ない。こんな時に限って飲み水になるような川がなくなってしまった。ホープのインフォメーションセンターの人も知らなかった、山の中の小さな集落だったけど、老夫婦の家で飲み水をもらえて助かった。
あるときはあるけど、欲しい時に水はなかったりするな。

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トレイル横にスペースを見つけて、そこでキャンプ。2人とも疲れが出てきた。なのに蚊とアリの猛撃でさらに体が疲れる。汗だくだったから、崖を降りてトゲの草むらを分け入って小さな小川で水を浴びたけど、蚊とブヨの攻撃がハンパない。一瞬であちこち刺された。フミさんが、わざわざ一緒に来てくれて、ブヨに刺されないように、私の体を叩いてくれて、ありがとう、でもふらふら〜。
ここにも焚き火跡に、薪があって助かる。ここ最近は毎日焚き火をしている。

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フミさんは食料を、吊るすのも随分上手くなった。熊は来なかったけど、シカが崖から下りる通り道だったようで、何度も目覚めてしまった。獣道はチェックしたのに見逃していた。とんでもない場所から降りてくるんだな。

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Day 53 (27㎞)
朝の涼しい時間に出来るだけ距離を稼ぐ。この辺りは川と言うより沼が多いから蚊も凄い。右肩はつねに蚊がとまっていて、パンッと叩くと蚊が3匹パラパラと肩から落ちて笑えてしまう。だから手のひらは、いつも血が付いている。
少し足を止めるとさらに大群になって襲ってくるから休憩もままならない。
牧場跡や、数年前まで人が住んでいたような場所がいくつかあったけど、暑くて誇りだらけで、真っ直ぐ単調なトレイルに嫌気がさして来た。ダメだ疲れてる。頭が朦朧としてきた。

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えっ?沼に裸の妖精が浮いている?ダメだマジで頭が、、、「ハロー」人だーーーー!
小さく見えたけど、目の錯覚だったし裸じゃないし。彼女は近くに別荘をもっているそうだ。あーーびっくりした。

【注意】そこのあなた!!写真を拡大してチェックしないように!

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27㎞も歩いて疲れたし、もう水もない。このまま歩いても水場が見つかる可能性は少ないだろうと見込んで、トレイルを離れ車道に出て、キャンプ場に泊まることにした。バテたし、こんなに喉が乾いたことがあっただろうか。
コーラフロート、アイスティー、レモンスカッシュ、、、、こらー頭の中から出て行けーーーー!グラスに水滴を付けた冷たい飲み物が次々と出てくる。キャンプ場にはトイレと水だけなのが分かってるから、何とか他の事を考える。

キャンプ場に着いて水場へ直行。いくら水を飲んでも喉が乾いて仕方ない。これだけ飲んでもまだ喉が乾いてるなんて、何なんだ?
でも水があれば充分。水道で頭と手足を洗ってスッキリしたけど、また蚊に刺されまくった。頼むよ〜疲れてるんだからゆっくりさせてくれよ〜〜〜。
キャンプ代に20ドル使ったけど、ここで飲み水と夜に安心して寝れることを考えたら、それ以上の価値がある。
今日で前半の遅れは取り戻した、食料も足りる、あともう2日歩けばプリンストンに着くはずだ。






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# by ayumiaruki | 2017-07-10 05:42 | 旅日記
2017年 06月 30日

ジーニアスな人


【カナダを歩いた距離】            451km
【これまで歩いた総距離数】 6,258km


On the Trek across Canada on foot Stage2

Vancouver 👣👣Kelowna

【Distance in Canada】 451㎞
【Total distance 】 6,258㎞

【Day 40〜46】
【We are in 】
Hope Telte-Yat Campsite BC Canada




Day 40〜46
ホープのキャンプ場でくつろいでいる。
昼になると海からの風が、細い谷間を通り強風となって川を抜け、キャンプ場を襲ってくる。
そして夕方になると、嘘みたいに風はピタリと止む。
毎日、毎日、風は必ずやってくる。ヤツが来たらもう誰にも何の手出しもできない。
それさえ知っていれば、上手くやってゆける快適なキャンプ場だ。

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小さな町だけど、近くにスーパー、酒屋、100円ショップ、ドラックストア、アウトドアショップまである素晴らしい場所だ。

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毎日、野菜と果物を食べるのが楽しみ。

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マクドナルド会議。これからのルートについて検討中。どの道、前回以上日数のかかる無補給ルートしかないという結論。マジですか!

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キャビンに招待してもらい、スイカをご馳走になったり。

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自転車でトランスカナダを横断している2人。
「シアトルを出発して2日目なのよ」
「ヘェ〜、、、、、What!!!」

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フミさんがマクドで真剣に地図を見ていたときのこと。手持ちぶたさの私は窓の外を眺めていた。一台の自転車が沢山の荷物を載せてやって来る。彼は慎重にスマホとコードだけ取り出すと、マクドに入ってキョロキョロと電源を探している。ここは電源が無い。私は手招きして彼を呼び「良かったらバッテリー使う?」と聞いてみた。

「ありがとう。バッテリーはあるから大丈夫。ひょっとして日本人?僕はポール、でも奥さんが日本人で、神戸でバーをやっているんだ」

そこからフミさんも話し始める。
「ヘェ〜なんて言うバー?僕も友人に一度だけ、神戸のバーに連れて行ってもらった事があるよ」

「!!!!!」フリーズしたままの2人。

そのバーこそがポールの店。その時にお互いフェイスブックでも友達になっていたことが分かった。

私は知らないし会ったこともないけど、沢山いるの自転車旅人の中で、なぜか彼は気にかかり、わざわざ声をかけたのも私。それから2人は会った事があるのも知らずに会話していたのだ。
日本から数百キロ離れた、カナダの小さな町で。
旅をしていると、時々ただの偶然とは思えないような出来事が起こる。

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同じキャンプ場に泊まる事がわかり、多めに夕食を作っておいて、一緒に食べた。そんな時に限ってパスタ失敗。でも野菜たっぷりでヘルシー凄く喜んでくれて良かった。
キャンプ場に着いて料理が用意してあったら嬉しい気持ちよく分かる。
一緒のテーブルに居るのは、愛すべき私達の隣人ダニエル。
この夜は焚き火を囲み、ダニエルのコーヒーを飲みながら夜まで語り合った。

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出発準備中のポール。パッキングしやすいように丁寧に服を丸めている。彼は2年かけて陸路でパタゴニア、オーストラリア、ヨーロッパと世界を回る。

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旅をしていて、何人かの忘れられない人と出会った。私達に大きな影響を与えてくれたり、第2の故郷になったり、旅のしかたを変えたりした人。愛すべき隣人のダニエルもその1人。
彼は、1人で宝石の原石を探すトレジャーハンター。世界各地に飛んで行き知らない土地で人脈を作り、リサーチして、1ヶ月山の中へと入って行く。まるでインディージョーンズみたな人。
知識が豊富で、柔軟で、愉快で、ポジティブ、そして天才。
とても頭の良い人なのはすぐに分かったけど、彼は間違いなく天才の部類に入る人。
彼のアイディアには驚かされるばかり、私達にとても興味をもってくれて、すぐに仲良くなり、今では家族のようにこのキャンプ場で過ごしている。
缶を使った、自作のアルコールストーブ。

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食、車、自然、地質学、アウトドア、あらゆることに精通しているダニエル。
私が、サモサを食べたことがないと言ったら、あんなに美味しいものはない。近くに安くて美味い店があると連れて言ってくれた。

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炭酸ジュースも久しぶり。2人してご馳走になってしまった。

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先をかじって、ソースを入れる。スパイシーで大好きな味!
どのかで見つけたら絶対また食べる。

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毎朝、私達のコーヒーも入れてくれるダニエル。カウボウイスタイルと言って、水にコーヒー豆を入れて沸騰させるだけのコーヒーを教えてくれた。これがまた美味い!

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彼のことは、またいつかゆっくり書きたい。

これからまた一週間何もない場所を歩く。前回より長い工程だからまた慎重に歩く。食料も買ったし、休んだし、これから出発だ。



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# by ayumiaruki | 2017-06-30 08:01 | 旅日記
2017年 06月 29日

水が何より大事


【これまで歩いた総距離数】 6,258km
【カナダを歩いた距離】            451km


【We are in 】
  Hope BC Canada 

【Day 38〜39】
  シルバーホープクリークとの出合い→(24㎞)→シルバーレイク下流→(11㎞)→ホープのキャンプ場




Day 38
山から一気に下って、開けた場所でキャンプした翌日は、昼ご飯を食べてから出発。
これで少し元気になった。


直ぐに道路へ出れるけど、あえてトレイルを選択。見晴らしが良くて気持ちよく歩けるトレイルだった。
それにしても、キャンプ場を出てから誰一人にも会っていない。
たった数日だけど、こんな風に山を歩いていたら、山での音や匂いに敏感になってきているのが分かる。

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見晴らしが良くても、最後まで気を抜かずに熊対策。ザックに付けたマグカップ2つの音が頼りないから、棒で叩きながら歩く。

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こういうちょっとした動きでも、ずっとしてると疲れる。

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ここからトレイルが終わって道路へ。
1番上に小さく、TCT (トランスカナダトレイル)のマーク、次は初めて見るブリティッシュコロンビアのトレイルマーク、そして1番下がおなじみのトランスカナダのマーク。
ふみさん顔が疲れてる。

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今日も快晴だ。まだ力も残ってる。

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車は通らないのかなあ?道路といっても砂利道だ。でも歩きやすくて気持ちのいいルートだ。熊はどうなんだろう?

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あ、やっぱりいるのね。足跡を追うと、しばらくして山に入っていった。入り口の草がしっかりと凹んで、熊が一度座ったのが分かる。雨のあと昨日かな?
ここでもカンカン鳴らしながら歩いた。

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これはシカかな?

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バテる前に小まめに休憩。ちょうどいい石がある。出発前にあらっ?

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私達が座っていた石の隣は蛇がいた。熊以外も気をつけねば。

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もう7時だ。もうとっくに食べ終わっていないといけない時間なのに、テン場というテン場は誰か居て空いてる場所が全然ない。
そして水もあと少しでなくなる。早く浄水して飲めそうな川を見つけないと。
そんな時に限ってあると思っていた場所に川がない。あっても道路の下を流れるようになっていたり、枯れたあとだったり。
水とテン場を探しながら歩いて、疲れも一気に出た。
この景色も全く楽しめず、湖の水はさすがに飲めないし。

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そうこうしてたら、どんどん進んで州立公園のエリアに入ってしまった。
こういう標識のある場所では絶対にテントを張らないことだ。
2人とも、空腹と疲れと、あちこちの痛さがピーク。州立公園エリアを出てからやっと良さそうな場所があった。もうここしかない!やっと見つけたーーー!
しかし、そこに置いてあるゴミ箱のフタが壊れて無いマジか、、、。中にはリンゴの芯が入っていて私でもリンゴの匂いがよく分かる。
うーーーーん。迷う時間がないのは分かってるけど、迷った。
もうここに張って、ご飯作って寝てしまいたい。もう疲れた。
待て待て、あんなに熊に用心してきてここでこれ?

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歩くか、、、、。
しばらく歩いてて、水の音が微かに聞こえてきた。あるぞ!ある!絶対ある!!
道路の端に確かに流れてる。ふみさんが水源をたどると水の湧いている場所があった。
ヤッターーー水確保ーーー!!

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湧き出た水が上手い!湧き出てる場所分かるかな?ほぼ不純物なし。もちろん浄水なしでゴクゴク飲んだ。
あとはテン場だ。

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水を確保したらもう8時。もうテン場も見つからないかと諦めかけた時、すっと道路に光が差し込んであたりが明るくなった。ふみさんの後ろ姿をみてて、多分今日もなんとかなるような気がしてきた。

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なんとかなった。川辺に誰かキャンプした跡がある。前のキャンパーがゴミをそのまま置いて居たのと(カナダでこんなマナーの悪いのは珍しい)岩に落書きがある(これも初めて)のとで、みんな嫌がったんだろう。

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私達でもちょっと躊躇したけど、燃えるゴミは燃やして、空き缶の中身は捨てて洗って、ふみさんは置き去りのオムツも分別して燃やして、なんとか綺麗になった。

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今晩も食料は木に吊るす。毎日の日課だ。

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そしてもちろん焚き火。ホープまでの距離もあと11㎞になったし。ゆったりした気持ちになれそうなものなのにどうにも落ち着かない。
夜トイレに起きて、まだ明るい焚き火に薪をくべていたらハマってしまい、夜1時になってしまった。その次に起きたふみさんも同じくハマってしまい、なんと朝方の4時まで。
おかげで熊は来なかったけど、2人とも疲れ切ってるはずなのに、みょうに落ち着かない感じだ。

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Day 39
 寝不足のはずなのに、シャキッと起きて準備。今日平地の道路を11㎞歩いたら、ホープに着く。あーー何食べよう?スイーツは何にしよう?
そんな事ばかり考えて出発したら、テン場にマグカップを忘れてしまった。ふみさんが走って取りに行ってくれたら、見つけた人がマグカップに『ayumi 』と書いてあったのを見て、さっき歩いてた2人に違いないと、車に乗ってわざわざ届けに向かってくれてたそうだ。親切だなあ。
10時ころ久しぶりに建物を目にする。町がある気配だ。

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この日も天気が良くて山から下りたから暑い。それにしても天気には恵まれた。この橋を渡ったら、あと数キロだけど、なんて事ない舗装路の数キロが長く感じた。

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そしてついにホープ到着!!疲れと暑いので、顔笑ってない。
とにかく、2人で無事に着けてよかった。ふみさんはキャンプ場の確保。私はスーパーで買い物。買うぞ〜食べるぞ〜!

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# by ayumiaruki | 2017-06-29 08:00 | 旅日記
2017年 06月 28日

雪はある?峠越えれる?


【これまで歩いた総距離数】 6,258km
【カナダを歩いた距離】            416km


【We are in 】
  Hope BC Canada 

【Day 37〜38】
  チリワック湖キャンプ場→(28㎞)→シルバーホープクリークとの出合い



Day 37
チリワック湖のキャンプ場では、峠越え始まる前から行き詰ったけど、話し合った結果、選択肢3『状況を見て峠を越えよう』に決まった。
そうと決まればスイッチオン!このスイッチが何より重要なのは今までの経験でよく分かってる。早朝に目覚めて出発準備。峠を越えるとなれば早い出発は必須だ。
なのにテントびしょ濡れ〜拭いたり乾かしたり時間が過ぎて行く〜。

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キャンプ場からトランスカナダのトレイルは続いている。

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早朝は気分もいい。雪はどんなだろう?トレイルのコンディションは?今日どこまで歩ける?この緊張感、台湾のタロコ渓谷を歩く前を思い出す。

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ここからチリワック湖へ向かう。トランスカナダトレイルは今まであったトレイルを繋げた総称でここからは、トランスカナダトレイルであり、チリワックリバーバレーと呼ばれるトレイルでもある。ここで標高600m。ここから1400mまで登って、出来るだけ標高の低い場所まで下って山の中でテント。
これがトレイルと雪のコンディションが良かった時の想定。山深い中でのテント、熊が怖いな。

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湖の周りはまだ平坦。

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遠くに白い山が見える。これこそカナダだーー。綺麗だけど峠に雪が残ってるのも間違いない。

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ここから湖を離れて登りが始まるって時に、ザックのチェストバンドのフックが無いのに気づいた。軽量化で先端を切ったから外れやすかったか、何かしておくべきだった。

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やっぱり泥道はあるけど、キツすぎる登りじゃないのが助かった。

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地図でも、何度か川越えがあるのは分かっていたから大丈夫。ここは靴を脱いで渡ったからついでに昼ご飯。

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昼はいつもパンとバナナとか、火を使わないメニューだけど、この期間は軽量重視で昼も湯を沸かしてオートミール。
川の音で熊の気配が分からないから本当は良くない場所。トレイル先まで行って、鍋をカンカン鳴らしてまた戻ってくる。

(休憩前に確認すること)
・獣道はないか
・熊の好物ベリーなどはないか
・フンや足跡はないか
・見晴らしは良いか

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この辺りはまだ整備されてるようだ。歩きやすくて良かった。ピッチを上げて行く。

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すっと雨続きだったのに、今日の天気は最高だ。私の調子が悪くなって出発が遅れてなかったら、グレン夫妻にも会えてなかったし、景色も見れない雨の中、泥んこになって、この山を越えなきゃならなかったね〜とか言う。

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小刻みに休憩を挟む。景色を眺めながらも、棒でマグカップを鳴らす。

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だんだんと急になってきた。でもまだ体力は残ってる。まだ雪もない。あれ?これひょっとして行けるんじゃない???と思い始めた頃。

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峠が近づいた。雪もあるけどザクザク雪じゃないから問題無し。ここまで来て、また引き返すのは嫌だなあ。頼むよ〜峠を越えても雪が酷くないでくれよ〜。

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峠付近に放置された自転車発見。サビの状態からすると、1年か、2年くらいここにあるのかな?ここまで自転車できたのもビックリだけど。いったいこの2人に何があったんだ?

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マジかーー。「ファーストエイドキット」そのままあるじゃないかーーやばい状況になったんだろうな。携帯の電波もとっくに届かないし、キャンプ場出てから人っこ1人会ってない。気をつけよう。怪我をして動けなくなったら1人が助けを求めて2日間歩き、1人は山の中でじっと待たなくてはならない。

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そしてついに峠。雪そんなに無い!快晴!まだ2時だ!!行けるぞーーガンガン進むぞ〜。

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雪解け水で洗顔気持ちいーー。

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順調過ぎるくらい順調だったけど、ここからが試練だった。トレイルが見えないくらい木が生い茂っていて、ひたすら藪漕ぎが続く。これトレイルです。

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この藪漕ぎ、何時間続いただろう?早く逃れたい一心でひたすら進んだ。足元にはフンや、足跡があるけど、熊なのか良く分からない。
視界ゼロで、熊と鉢合わせしないかが心配だ。声を張り上げるしかない。

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川が近づくと道が開ける。靴を脱ぐ。藪を漕ぐ。の繰り返し。
もうとっくに予定していたあたりまで山は下りているけど、藪漕ぎから抜け出したいのと、いかにも熊がいそうなのに、視界の悪いこの辺りでテントは張りたくない。
普段なら平地でもバテてる頃なのに、人が変わったかのように歩き続けた。
グレンを家を出てから、常に空腹だったのに、この日は不思議と空腹も感じなかった。

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にしても、もう6時。テン場で夕食は作れないから、ちょっと開けた場所で夕食を作る。日陰は急に寒くなってきた。水は欲しい時にない。

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そろそろテントを張りたいけど、今度は水がないからテントが張れない。下る途中で水の音が聞こえて、ふみさんが沢に降りて水を確保。とりあえず今日飲む分だけ。

夕食後も下り続けて、もうすぐ道路というあたりまで来た。ここまで来たら、予定していたより1日早くホープへ行ける。これは想定外。14時間以上、山登りと藪漕ぎしたことになる。
安心したと同時に一気に疲れが出た。足も痛い、首も痛い。

夜9時、日暮れ近くになって開けた場所にテントを張ることにした。
ちょっと歩けば川も流れてる。大きな焚き火跡があったから熊よけに盛大な焚き火をした。
焚き火と言えばコーヒーだけど、匂いは禁物、熊が来るから我慢だ。
ただ焚き火を見ているだけで充分だ。心が休まって、誰もいない山の中でも安心出来る。

直ぐにでも寝たほうが良いのは分かってるけど、川まで行って顔を洗う。ただ水で洗うだけでもやっぱり気分が切り替わる。ふみさんも疲れてるのに食料を吊るしたり、火の準備をしたりなかなか寝れない。

今日はさすがに疲れた。テントで横になると、もう寝袋に入るのすら億劫だ。身体中が疲労しているこの感覚は、今までの舗装路歩きではなかった。こんなにも身体は疲労しているのに、達成感で興奮気味な夜、悪くない。

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Day 38
翌朝、もう9時だ!いつもなら私より必ず先に起きてるふみさんが、パッキングが終わっても隣でぐっすり寝たままだ。疲れてるんだろうな。

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昨夜の焚き火が良かったのか、動物が近づいた気配は無い。ありがとうふみさん。

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食料はどうだろう?この橋に吊るしておいたんだけど。

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よし、ちゃんとある。このバッグ本当に重宝してる。

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洗顔歯磨きも済ませて、今日ももう一踏ん張り。

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あ〜でも2人とも体が動かない。こうなったら昼ご飯を済ませて、昨日我慢したコーヒーを飲んでから出発しよう。
ずっと空腹だったけど、1日分余るから多く食べれるぞ〜。
順調に行ってあと2日。残り35㎞だ。

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# by ayumiaruki | 2017-06-28 07:26 | 旅日記